第二次痔大戦 その２

次は【痔核】について。

…皆さんは「あ…トイレに行きたい」ってすぐ分かりますよね。
排便する前に、その便が硬いか柔らかいか…も分かりますよね。
オナラも普通に出ますよね。

便が溜まって来るとトイレに行きたくなる…。
液体に近い便ならしっかりガードし、オナラ(ガス)ならゆるめる…。
そういう管理を間違い無く出来るというのが人体のスゴイ所。
これは肛門の奥、直腸という部分のおかげ。

直腸には細い血管がたくさん通っていて、
そこを流れる血液によって直腸に加えられた圧力を精密にチェックしています。
そのおかげで便が一杯溜まったのか、その便の硬さはどうか、などを把握出来るのです。
ガスが溜まって圧力が増している…と判断した時は、少し肛門をゆるめてオナラとして出す事も出来ます。

この細い血管がたくさん集まった柔らかい組織が、
便秘などのせいで鬱血し腫れると【痔核】と呼ばれる状態になります。

一定ラインよりも体内側に出来れば【内痔核】。
一定ラインよりも体外側に出来れば【外痔核】。

一定ラインより内側に出来た場合は、痛覚が無いので痛みはありません。
しかし排便の時に引っ張り出されるカタチとなり肛門より外に痔核が出る事があります。
これを「内痔核の脱出」と呼びます。

(つづく)