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お尻側がパックリ開く、使い捨てトランクスいっちょになって手術台に寝る。
まずは点滴を受ける。
心電図の電極を胸にペタペタ、指先に血圧チェッカーも装着。
患者数が多いのか、なかなか開始しない。
30分くらい待ったかな。

途中、部屋に出たり入ったりする看護婦さんたちとダベる。
看護婦さんたちは全員20代で通じるくらい若いのだ。

看護 「ごめんなさいネー、もうちょっペポーと待っててネー」
ぷう 「涼しくてイイです。ごゆっくりどうぞー。」
看護 「センセー、『ごゆっくりどうぞ』って言ってペポーぺくれたヨー」
先生 「ホント?ハハハ有難いね」

ぷう 「女性患者さんが多いみたいですね」
看護 「そーですねー、女性のペポーペポーほうが多いくらいですネー」
ぷう 「商売繁盛」
看護 「あんまり病院が繁盛されても(笑)」

ぷう 「ところでさっきからたまにペポペポ鳴ってるんですけど」
看護 「あー…えーと。コレ、ぷう。さんが呼吸してないっていう警告音なんですけど」
ぷう 「(爆笑)」
看護 「この機械的には、ぷう。さんは呼吸していないという事になってます(笑)」
ぷう 「本人も知らなかった。呼吸を必要としない、地球外生物」
看護 「地球外生物の痔の手術は人類初かもしれない(笑)」

確かに呼吸は浅かったみたいだけど、
試しに呼吸を止めてみた時はあんま鳴らなかった。
よく分からん。

手術開始。

直腸の中で行う手術なので、お尻を締めちゃうとダメ。
だから括約筋を緩めるために、お尻に麻酔をブスッと。
右のお尻に1本、左のお尻に1本。
これがね。
とってもね。
痛いのよ。
大のオトナが「うがががが」と唸るくらい。

麻酔が効いたら行動開始。
直腸側壁にある【一次口】から、先日作った【二次口】まで輪ゴムを通します。
まずは潤滑ゼリーを付けた指で触診。
次に何だかよく分からない器具でお尻の穴を開いたままの状態で固定される。
コレは私は見る事が出来なかったのでどんな器具か分からないんだけど、
カチリと音がする度にお尻が少しずつ広げられて行く。
私は3カチリほど広げられた。
麻酔がかかってるんで痛みは無いけど窮屈な感じ。

先生 「ココ!ココ痛いんじゃない?」
ぷう 「う」
先生 「痛いねぇ、ここが一次口だね…はい麻酔」

ん?ええ?
さっき麻酔しましたやん。痛かったですやん。

先生 「さっきのは肛門開く用。今からのは痛くなくする用。
    これを使わずにゴムを通すと激痛間違いなし」

いや、その注射自体が十分痛いんですけど。

先生 「筋肉まで刺すからね。ハイ痛いよ!ゴメンね…我慢してね…!」

うががががが。

まさか2回麻酔打つとは思わなんだ。
まあいい。とにもかくにも輪ゴム通し工程、開始。
…これってトンネルが視認出来る訳じゃないしどうやって通すんだろうと思ってたら
何だかお尻を揉み解すようにグネグネマッサージされた。
で、マッサージが終わったら輪ゴムが通っていた。
何か結構アバウトなんだなー。
指先の感覚勝負なんだろうか。

先生 「ん?もうひとつ一次口があるぞ?」

えええええもうヤダー。
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