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いつの頃からか、表皮に近い位置に水ぶくれのような膨らみがあった。
特に痛みを感じた事は無かったんで放置していたんですが、
それが実は進行した痔ろうだった。

直腸側壁に出来た小さな穴から侵入した雑菌は順調にトンネルを作り、
表皮に近い位置に膿溜まりを作っていたのです。
それがある日強い痛みを発して来た。

で、慌てて受診し、膿溜まりまでを切開し排膿した。
膿は排出されたんですが、肝心の【一次口】の場所が分からなかった。
膿を排出しても入り口が閉じるとは限りません。
再発するかもしれないね…と言われたのが2年前。

そして今年の8月頭。

痔ろうではなく内痔核に悩まされて診察を受けたら、
あっさりと「痔ろうが再発してる」と言われてしまった。
膿溜まりらしき膨らみも無かったし、痛みも無かったんですけど…

先生 「これだけ溜まってて痛みが無いというのは珍しい。
    痛みに対して我慢強いのか、運良く痛みを感じにくい場所に溜まったか…」

二次口は形成されていない(トンネル作成途中)ようなので、
その場で麻酔を打ちさっくり切開。二次口を作って排膿。
2年前は切開跡が塞がってメデタシメデタシでしたが今回は違う。

内痔核が腫れて粘膜が引っ張られているおかげで痔ろうの【一次口】が目視出来たのです。


(上の画像は【一次口】のイメージです)

このチャンスを逃すわけには行きません。
切開跡に小さなガーゼを詰め、敢えて塞がらないようにします。
このまま2日ほど待ち、排膿が完全に完了したら
一次口+二次口を両方塞ぐ手術を行う事に決定。

2年前の仇をこんどこそ、とる。



痔ろうの手術にもいくつか種類がありますが、
今回採用されたのは【シートン法】。

これは痔ろうの一次口~二次口に輪ゴムを通し

徐々に輪ゴムを縛って行くと、ゆっくりゆっくり組織を切開してくれます。
一気に切開すると組織に与えるダメージが大きく、また修理が間に合わないので
括約筋の筋力を落とす事になってしまうのです。
氷の板の上に重りを置いておくと「溶ける&凍る」が徐々に進行し、
重りが沈んで行きますよね。
時間はかかりますが最終的に重りは板を通り抜け、落下します。
なのに氷の板は真っ二つになっていない。
このように、修理が間に合うくらいのスローペースでゆっくりゆっくり切開が進むと…

トンネルそのものも一緒に修理されて癒着し、塞がるのです。


数ヶ月後にゴムが体外に排出される頃には、
組織がキッチリ癒着し、また筋力低下も起きません。
直腸内に出来た一次口が癒着すれば、再発も防げるというわけです。

(つづく)
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