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Q:ベジタリアンは栄養足りているの?

制限する食材によって変わります。
豆類・乳製品・卵を食べる場合は、かなり注意事項が減るようです。
ただし、「ベジタリアン食=完全無欠」ではありません。
注意すべき事を守らない菜食は過剰な肉食と同等(以上)に危険です。

亜鉛…乳製品・卵を食べない場合注意。ココア・ゴマ・アーモンドを。

鉄分…緑茶・コーヒーを控える。ほうれん草やレーズンを。

DHA…魚を食べない場合注意。エゴマ油やサプリメントを。

ビタミンB12…乳製品・卵を食べない場合注意。海苔や酵母食品を。

カルシウム…海草・豆腐を。野菜メインでは摂取しにくい。

ビタミンD…乳製品・卵を食べない場合注意。キクラゲ・干し椎茸を。


 Q:ベジタリアンと宗教の関係は? 

宗教において特定食材の禁止はよくある話。
でもイエスキリストは肉も魚も食べていますし、お釈迦さまは豚肉を食べていたという説もあります。
必ずしも宗教=ベジタリアンではないのです。
こういう食べ物に対する禁忌が生まれた原因としては様々な要因が考えられます。
例えばイスラム教では豚肉を食べてはダメなんですが、
これは豚は体温調節が苦手で、気温の高い場所では育てられないからだという説があります。
それに比べて牛は暑さに強く、現地の気候でも育てられるためにそれを食用にした…と。

他にも、食べ物入手に対するコストが食材禁忌に繋がったという説。
例えば「パヤパーヤ」と「ラクエーン」、2つの動物がいたとしましょう。
パヤパーヤは1日に1匹狩れる動物で、象のようにデッカイ。味そこそこ。
ラクエーンは1日に5匹狩れるんだけど、ハムスターサイズ。超美味い。
あなたなら、家族のためにどっちを狩りに行きます?
ラクエーンは頭数は狩れるけど主食にはならない。
家族のためを考えるなら、パヤパーヤを狩るでしょ?
費やすコストが割りに合わず「狩るだけ損」な動物は「狩ってはダメ」→「食べちゃダメ」になった…と。

現代では宗教的な側面に縛られない、個人的嗜好で禁忌を設定しているケースも多いですね。


Q:他に面白い話は?

では、ベジタリアンに関する雑多なお話を。

「レタスを食べれば肉欲を抑えられる」
「人間とソラマメには近似性があるから食べてはいけない」(ピタゴラス)

「草食の動物は母乳の量が少なくなる→子供を多く育てられない→乳房は2つで十分→
 人間は乳房が2つ→菜食が本来の姿」 (ルソー)

「ベジタリアンは病気にかからないという幻想は捨てるべきだ。
 ベジタリアンは野菜で生きる者、という意味では無い。
 魚、肉、鳥を食べなくても…少なくともそれらを1日3回飲み込むのと同じくらい長く、
 しかも丈夫に生きる事が可能だ、という事なのだ」 (バーナード・ショウ)

(ツアー中、菜食メニューに文句を言うスタッフに対して)
「ジャングルで一番大きく強い動物はゴリラだ」 (ポール・マッカートニー)

「お米の技術を僕はマスターしたよ。ご飯を炊くなんて誰にでも出来るって言うけれど、
 上手に炊ける人は少ないんだ。ぼくはまあまあ上手く炊ける。それに魚もやれる。」 (ジョン・レノン)

「世界最強の闘士・リキシは菜食だ」 (ヒトラー)


ざっとなぞった程度ですが、いやいやなかなか面白いですねベジタリアンの世界。
ベジタリアンの中にも色々な種類があるというのは勉強になった。
私にとって一番大事なのはベジタリアンというスタンスを正しく理解する事。
少しは足しになってるといいな。

明日の日記は「ベジタリアンからトンカツ・3」。
食に関する禁忌を調べていると、どうしても日本の肉食について手をつける事になってね。
肉食の解禁と洋食ブームについてのお話。
今日もコロッケ、明日もコロッケ。
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