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直腸から繋がる管が出来てしまう痔瘻(じろう)。
常に粘液や膿が排出される状態で、不潔になりがち。
昔は軟膏を塗って殺菌する事が重視され、根治は二の次でした。
これは膿を生産する管を綺麗サッパリ取り去る事が難しかったからです。
(直腸のすぐそばに、短距離直線で出来た管とは限らないですからね)

「で…ストレッチマン先生、今後どんな処置が考えられるんですか?」

「えーとね、まずはコレね。単純に切開する方法。比較的単純な、浅い位置の管ならコレだね。」


「ただ、ぷう。さんの管がどういう風に体内を走っているのかはまだ分からないんだよね。
筋肉の隙間を縫って管が奥まで走ってる場合は筋肉を切断する事になります。
そうなるとお尻を締める力が弱くなるかもしれないんだよね。
肛門のすぐ後ろ(尾てい骨側)には筋肉の隙間があるので、そこに管があるなら
筋肉を傷付けずに切開出来るんだけどねぇ…。
ぷう。さんのケースは管の出口が肛門の前方なんだよね…。」


「筋力が落ちるのは…やだなぁ…。他の方法はありますか?」

「次の方法はコレ。くりぬき法ね。
管を綺麗にくりぬいて行きます。傷口は再生し自然に埋まります。
長所は何と言っても再発が少ない事。発生源を根こそぎだからね!
短所はウネウネと走った管には向かない事かな」




「なるほど。…他にプランはありますか?」

「ヒモを使う方法があるね!管にゴムヒモを通し、キッチリ結んでおくんです。
ゴムの収縮力を利用し、自動で徐々に切開が進みます。
…重ーいピアスをしたら、徐々にピアス穴が広がる原理だね。
この方法の長所は切開と修理が同時にゆっくり進むので組織の損傷や出血が少ない事。
短所は最大数ヶ月かかる事。」




「なるほど…ずいぶん色々な方法があるんですねぇ…」

「実際は複合させる事もありますね。浅い位置は切開、深い位置はくりぬき、とかね!
大昔はこの痔瘻手術は手間がかかり、痔瘻=再発し易いというイメージでしたが
今はそんな事ありませんから御安心を!」


明日の日記は「痔痛録ですよっ! 9」、いよいよ第一部・完であります。
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