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髪飾りや帯留を語ったとなると、根付にも言及せねばなるまいて。

荒川浩和 根付 淡交社

着物にはポケットがありません。
そんな時、小物をどうやって持ち運ぶか?
手提げ袋などが一般的ですが、手が塞がるのは不便ですし…。
ヒモ部分を帯に挟んでぶら下げると両手が使えますが、
今度はアイテムが抜け落ちるかもしれない。

そこで登場するのが 根付。

ヒモの先に根付をくっつけておけば、
ヒモを帯に挟んでも根付が引っかかって抜け落ち防止となる訳です。
(根付は帯の上端にチョコンと顔を出す形になります)

根付に必要な要素は…
・あまり巨大でなく、重過ぎない事。
・帯の下を潜らせるので角張っていない事。
・ヒモを通す穴がある事。

造形上の制限がある事で逆に職人魂に火がついたのか、
様々な根付が作られました。
そして着物文化が廃れると姿を消して行きました。
今ではその造形の芸術性などが特に注目されています。

…という根付を紹介する本。



虫食い穴があり、ちゃんと虫がいる。

海女とタコ
組んずほぐれつ。

ネコ
手足を一箇所に集めて・猫背で・尻尾をたたんで…
思いっきり威嚇ポーズ。かわいい。「シャー!」

ひょうたん
形はひょうたんですがツールナイフのように日時計・虫眼鏡などが出てくる。

久米仙人
女性の足を見たおかげで仙力を失い、空から落ちたという久米仙人の伝説を再現。
これは縦長な根付で、下には着物の裾をからげ空を見上げる女性。
一番上には今まさに雲から落ちようとする仙人。
大部分を占める中央部分は背景となる山河。
これを帯に通すと背景部分が帯に隠れて、
帯の上からは「落ちる仙人」が、帯の下からは「見上げる女性」が顔を出すという仕掛け。

明日の日記は「トンボ食べたよ」
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