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お薬にも「ご当地モノ」ってあるんですなぁ。
いやまぁ昔は秘伝だったんでしょうし、ご当地モノになっても何の不思議も無いんですが。

赤ちゃんが急に泣く、グズるといった状態を昔は「癇の虫」(かんのむし)なんて表現をしてました。
「あらーこの子は癇の虫だね」と言った具合に。
もちろん西洋医学的な表現ではありません。

この癇の虫対策に使われたお薬…。

関東では宇津救命丸(うづきゅうめいがん)というお薬が有名だそうですが、
関西人のワタクシは聞いたことすらありません。
関西では樋屋奇応丸(ひやきおうがん)なのです。
CMソングだってバッチリ出てきますよ。
ひや・ひや・ひやの・ひやーきおーがん。

他にも、胃薬ですと…
関東は百草(ももくさ)。
しかしこれまた関西人たるワタクシは聞いたことすらありません。
関西では陀羅尼助(だらにすけ)なのです。

昔、仕事場にこの陀羅尼助の丸薬が常備されてましてね。
聞けばパートのおばさんが個人的に用意したんだと。
随分助かった覚えがあります。

明日の日記は「着物の柄」。
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