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さて、このそうめんの食べ方ですが
農業が盛んだったという事で、
農民は塩分の高い食事・作る手間がかからない食事を好みました。
播州では醤油作りが有名でしたので、
醤油をベースにしたツユで食べる事が多かった。
冷やしそうめんもそうですが、
温かいダシに入れて食べる「にゅうめん」(煮麺)もメジャーでした。
どっちにせよ大雑把に作れて、大雑把に食べれる事がウケたのでしょう。

素麺は生地をニューッと延ばし、乾燥させて作りますが
蕎麦のように生地を折りたたんでトントン切るのではなく、
長いロープ状になった生地を、
2本の棒の間に「縦長の8の字」状にグルグルと引っかけ、延ばします。

つまり、棒に接触する部分はU字状の、太い平麺になる訳です。
直線部分はOKなんですがこっちは製品にできません。
なので、製麺職人たちが汁の実として使う事が多かったそうです。
揖保の糸 バチ
現在は普通に市販されています。

この「バチ汁」はいわゆるご当地グルメの類。
麺の太さがあるため食感が違い、塩気などもやや強く感じます。
…まぁ、あんまり好みじゃないなーという人もいるかも。
我が家は地元民ですが、食卓に上った事はほとんど無いです。

皆さんがよく食べる「冷やしそうめん」。
冷たいツユで食べる奴ね。
基本的に煮干しダシやカツオダシがベースになるんですが
(…播磨地方は海にも面してますからね)
姫路市に近い地域では小エビのダシを使う事があるそうです。

播磨地方ではこの冷やしそうめんのツユに、
適量の酢を混ぜる、という食べ方をする食文化もあります。
ただし我が家にはそういう風習は無く、
私より上の世代でもあまり馴染みは無いようです。

「鯛めん」についても書いておきましょう。
これは婚礼時に「締めの料理」として出される料理で、
デカい鯛を御頭付きのまま醤油で煮つけ、
茹でた素麺をその煮汁に入れて少々加熱すると、
茶色いそうめんが出来ます。
このそうめんを波に見立てて盛り、その上に鯛をドーンと。
この食べ方は淡路島にもあるので、それが伝わったのかもしれませんね。

播磨と言えば醤油なんですが、
そっちはまだ資料が不十分なので日を改めて。
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