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■はやぶさ■
重さ 510kg
イオンエンジン4機搭載。うち1機は予備。
姿勢制御用リアクションホイール3機搭載。
姿勢制御用化学エンジン搭載。燃料は65kg。ノズルは12箇所。
カメラは100万画素。
CPUはSH-3(セガサターンとドリームキャストの中間)

■目標■
1 「イオンエンジン」の運用試験
2 小惑星の調査
3 サンプルの回収

■イオンエンジン■
普通のロケットは燃料を燃やし、出来た大量のガスを噴き出す勢いで前進する。
この燃焼に必要な酸素は飛行機なら空中から・スペースシャトルなら燃料タンクから供給する。
長所は大きな推力を得る事が出来る事。
短所は酸素の無い場所では使用に限界がある事。
今回のような超長距離移動を行う場合は、燃料が重量オーバーになるため使えない。
イオンエンジンは「推進剤」と呼ばれる成分をイオン化し、
出来たイオンを電気の力で押し出し、その勢いで前進する。
はやぶさではキセノンという成分をイオン化し、噴射する。
長所は僅かな推進剤で長時間使える事。
短所は推力が小さい事。
普通のロケットの4倍~10倍の勢いで噴き出すため最終的な速度は出るが
噴き出すイオンの量は僅かなので最高速度が出るまで長い時間がかかる。
全部で4機搭載。うち1機は予備。

■イオンエンジンをもっと簡単に■
はやぶさにはキセノンガスというガスが搭載されています。
これを電気の力で「」と「」の2つに割ります。
はくっついて元のカタチに戻ろうとしますが、
そうなる前にこれまた電気の力でだけを外に投げ飛ばし、
その勢いで船を前進させる方法です。
に分割したのは、そのほうが投げ飛ばしやすいから。

■中和器■
イオンエンジンはイオン化した推進剤を噴射する。
そのままでははやぶさ本体の電子の量が偏るので、中和する必要がある。
中和機は使用限界があり。限界を迎えるとイオンの噴き出しが不可能になり、エンジンは停止する。

■中和器をもっと簡単に■
イオンエンジンを稼動させるとがどんどん溜まります。
は常に合体しようとしますので、
そのままにするとを分離させ投げ飛ばすのが難しくなります。
最悪の場合、投げ飛ばしたまでもが戻ってきて、と合体しようとします。
こうなると船は進まなくなります。
そのため、投げ飛ばしたに、フリカケのようにをかけ、元のカタチに戻してやるのです。
そうすれば船内のは減りますし、投げ飛ばされたが戻って来る事もありません。
このフリカケ装置が「中和器」です。

■化学エンジン■
燃料(ヒドラジン)を酸化剤(四酸化二窒素)で酸化させ、出来たガスを噴き出す勢いで前進する。
はやぶさにはAとBの2個が搭載されており、噴射口は合わせて12個。
ABの片方だけで姿勢制御が可能。

■リアクションホイール■
円盤状のパーツ。全部で3つ搭載。
これをグルグル回転させる事で姿勢制御する。
360度自由に向きを変えるには、3機セットで稼動する事が原則必要。
原理は作用・反作用の法則。
ムラタセイコちゃん(R)が転倒しないのは、
体内に設置された3つのリアクションホイールのおかげだそうです。
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