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前編に記事を一部追記
読むのがめんどくさい人は一番下の動画だけどうぞー。
でも前編を含めて全部読んでもらうほうが、感動しますよ。
2003/05/09 打ち上げ成功
2003/09/ イオンエンジンAの出力が安定しないため停止。残り3機。
2004/05/19 地球の引力を利用し、スイングバイ実施。秒速4kmまで加速。
2005/07/31 リアクションホイールAが故障。
2005/10/02 リアクションホイールBが故障。残り1機。
姿勢制御不能となったため、化学エンジンの噴射で凌ぐ。
2005/10/28 化学エンジンの使用により燃料不足の危機。高精度の噴射制御を行う事で解決。
2005/11/12 小惑星探査マシンを投下するも、着陸せず。
2005/11/20 小惑星への着陸を実行するが高度10mから下がらず、そのまま通信終了。
30分後に強制離陸。この30分間、実は着陸していたらしい。
2005/11/26 再度着陸。小惑星のサンプル回収を実行。燃料漏れ発生するもバルブを閉じて対処。
この時点でイオンエンジンのガス残量は65kg中23kg
2005/11/27 漏れた燃料が気化して温度低下。このためバッテリーが消耗し、
電気系統にリセットがかかる。化学エンジンのパワー低下。
2005/11/28 通信が途絶える。翌日回復。
2005/12/02 化学エンジン再始動開始。しかし本来のパワーに戻らず。
2005/12/03 姿勢制御が困難に。イオンエンジンに使うガスをそのまま噴射し姿勢制御する方法を模索
2005/12/04 同制御方法、確立。
2005/12/07 サンプル回収用の鉄球発射がされていない可能性が高い事が発覚。
2005/12/08 燃料漏れ再発。姿勢制御さらに悪化。この日から通信途絶える。
2005/12/14 2010年6月帰還を目標とする。2007年春までに復旧する可能性70%と発表。
2006/01/26 通信、徐々に回復。悲惨な状況が明らかに。
姿勢制御の失敗で太陽電池の電力が落ち、1度は電源OFF状態になっていた模様。
はやぶさからの通信はYESとNOの2パターン(1bit分)しか送信出来ない状態。
バッテリー容量ゼロ、充電すると爆発の危険性あり。しかも11個中4個は使用すら不可。
化学エンジンは着陸の衝撃で配管が破損、燃料も酸化剤も漏れていたためほぼゼロ。
イオンエンジン用のガスはセーフ。
2006/02/25 低レベル通信アンテナ起動。
2006/03/04 中レベル通信アンテナ起動。
2006/03/06 ようやく位置が判明。地球まで3億3000万キロ。
2006/05/31 イオンエンジンBとDの起動に成功。
2006/07 イオンエンジン用ガスの節約のため、太陽の光の圧力で進む方法に変更。
2006/07 サンプルを回収カプセルに詰めるにはバッテリーの電力が必要である事が判明。充電開始。
爆発の危険性があるため、極僅かな電流を流しては停止、を繰り返して充電。
2006/09 充電終了。
2007/01/17 サンプルの詰め込み終了。
2007/04/04 イオンエンジン用ガス、残り30kg
2007/04/20 イオンエンジンB停止。稼動するのは予備であるDのみ。
2007/07/28 イオンエンジンCの再点火に成功。Dを停止させ、Cのみで制御。
2007/10/18 地球から離れるため、一旦冬眠モードに。
2008/夏? 全バッテリーの死亡を確認。
2009/02/04 イオンエンジンDの再点火に成功。軌道変更開始。
2009/08/13 イオンエンジンが停止している事が発覚。ただ慣性飛行に入っているため放置。
2009/09/26 イオンエンジン再始動成功。
2009/11/04 イオンエンジンD、寿命のため停止。
AとCは出力不安定で停止、BとDは中和器劣化で停止。
うち再起動出来そうなのはCのみという状況。
2009/11/11 それぞれのイオンエンジンの回路を変更、
エンジンBでイオンを作り、エンジンAの中和器で中和する事に。
設計者は「トラブルを想定して回路を積んでおいた」。
2010/02/26 はやぶさ、月よりも近い位置に接近。
2010/05/12 はやぶさ、センサーが月と地球を捉える。
2010/06/03 オーストラリア政府、国内へのカプセル落下を許可。
2010/06/13 19時 カプセルの切り離しに成功
2010/06/13 22時02分 地球を撮影。
2010/06/13 22時28分 通信不可地帯に入る。
2010/06/13 22時51分 大気圏突入。機体は四散する。
2010/06/13 23時56分 カプセル発見。予想ポイントから僅か1km。
2010/06/14 16時 落下地点が先住民の聖地であったため、許可を取ってから無事回収。
フライホイールが故障した事で姿勢制御が困難になった。
このため「小惑星を観察して、自らの向きを弾き出す」という作業が必要となり、
担当者は僅か2時間で専用プログラムを構築した。
イオンエンジンで使うガスを直接噴射して姿勢を変えるのも想定外だったが、
(ガソリンをそのまま噴射して走る車、に匹敵する)
担当者は僅か1日で専用プログラムを構築した。
着地の衝撃で化学エンジンが全て壊れ、使えなくなった。
太陽の光の圧力を受けて移動する方法に切り替えたが、これは完全に想定外の方法。
世界でもまだ実用化されていない手法だった。
小惑星探査マシンは分離タイミングがずれたため小惑星に降り立てなかった。
18時間に渡りデータを送り続け、今も小惑星と共に宇宙のどこかにいる。
唯一撮影成功した画像ははやぶさを写したものだった。
イオンエンジン担当者は4機それぞれに自分と家族の名前を付けていた。
発射直後に不調になったのは自分の名前のエンジン。
しかし最後に妻の名前が付いたエンジンと直結し、地球にたどり着いた。
カプセルは中華なべ型。超高速で大気圏に突入するため、空気との摩擦で1万度にもなる。
はやぶさは最後に地球を撮影したが、
その時には既にリアクションホイールも化学エンジンも全て故障しており、
メインのイオンエンジン用ガスを直接噴射して地球を撮影した。
なおこの撮影は本来の計画には無い物で、
「はやぶさに地球を見せてあげたい」というスタッフの要望に拠る。
送信中に通信不可地帯に入ったため画像の下部が切れているが、
地球そのものは綺麗に撮影出来ている。
大気圏突入までの時間制限・姿勢変更能力の低下・長期間使ってないカメラの使用など正に奇跡。
撮影・送信後に、はやぶさは太陽電池の使えない地球の影に入った。
バッテリーが死んでいるためそのまま電源が落ち、眠るように大気圏へと突入した。
管制室ではリポビタンDが愛飲されており、机の上に空き瓶が置かれていた。
その消費っぷりがブログで紹介された事で大塚製薬からも寄贈された。
・シンポジウムの集合写真で中央にリポDがいる、
・「リポDは公式ドリンク」と発言する など、
はやぶさ関係者は意外に?ノリが良い。
イオンエンジンは1万8千時間=2年間連続使用の耐久テストを受けた。
1千時間突破毎にイオンエンジンには記念シールが貼られ、全部で18枚のシールが貼られた。
なお、このシールは宇宙戦艦ヤマトの搭載する「波動エンジン」のデザイン。
関係者にはヤマトファンが少なからずいるようで、探査機の名称募集時には
毎回「ヤマト」が候補に出る。
はやぶさの後継機については当初17億の予算が見込まれていたが
事業仕分けなどにより3000万円まで削られていた。
これはもはや後継機の製作どころかプロジェクトそのものを継続出来ないレベル。
6月15日、管首相は「後継機の開発を推進する」と発言した。
この動画、完全版は20分近いのであえて古いver.で。
この数日、ずっとはやぶさ関係のサイトとか読んでた。
お恥ずかしい話だけど、ちょっと泣いた。
読むのがめんどくさい人は一番下の動画だけどうぞー。
でも前編を含めて全部読んでもらうほうが、感動しますよ。
2003/05/09 打ち上げ成功
2003/09/ イオンエンジンAの出力が安定しないため停止。残り3機。
2004/05/19 地球の引力を利用し、スイングバイ実施。秒速4kmまで加速。
2005/07/31 リアクションホイールAが故障。
2005/10/02 リアクションホイールBが故障。残り1機。
姿勢制御不能となったため、化学エンジンの噴射で凌ぐ。
2005/10/28 化学エンジンの使用により燃料不足の危機。高精度の噴射制御を行う事で解決。
2005/11/12 小惑星探査マシンを投下するも、着陸せず。
2005/11/20 小惑星への着陸を実行するが高度10mから下がらず、そのまま通信終了。
30分後に強制離陸。この30分間、実は着陸していたらしい。
2005/11/26 再度着陸。小惑星のサンプル回収を実行。燃料漏れ発生するもバルブを閉じて対処。
この時点でイオンエンジンのガス残量は65kg中23kg
2005/11/27 漏れた燃料が気化して温度低下。このためバッテリーが消耗し、
電気系統にリセットがかかる。化学エンジンのパワー低下。
2005/11/28 通信が途絶える。翌日回復。
2005/12/02 化学エンジン再始動開始。しかし本来のパワーに戻らず。
2005/12/03 姿勢制御が困難に。イオンエンジンに使うガスをそのまま噴射し姿勢制御する方法を模索
2005/12/04 同制御方法、確立。
2005/12/07 サンプル回収用の鉄球発射がされていない可能性が高い事が発覚。
2005/12/08 燃料漏れ再発。姿勢制御さらに悪化。この日から通信途絶える。
2005/12/14 2010年6月帰還を目標とする。2007年春までに復旧する可能性70%と発表。
2006/01/26 通信、徐々に回復。悲惨な状況が明らかに。
姿勢制御の失敗で太陽電池の電力が落ち、1度は電源OFF状態になっていた模様。
はやぶさからの通信はYESとNOの2パターン(1bit分)しか送信出来ない状態。
バッテリー容量ゼロ、充電すると爆発の危険性あり。しかも11個中4個は使用すら不可。
化学エンジンは着陸の衝撃で配管が破損、燃料も酸化剤も漏れていたためほぼゼロ。
イオンエンジン用のガスはセーフ。
2006/02/25 低レベル通信アンテナ起動。
2006/03/04 中レベル通信アンテナ起動。
2006/03/06 ようやく位置が判明。地球まで3億3000万キロ。
2006/05/31 イオンエンジンBとDの起動に成功。
2006/07 イオンエンジン用ガスの節約のため、太陽の光の圧力で進む方法に変更。
2006/07 サンプルを回収カプセルに詰めるにはバッテリーの電力が必要である事が判明。充電開始。
爆発の危険性があるため、極僅かな電流を流しては停止、を繰り返して充電。
2006/09 充電終了。
2007/01/17 サンプルの詰め込み終了。
2007/04/04 イオンエンジン用ガス、残り30kg
2007/04/20 イオンエンジンB停止。稼動するのは予備であるDのみ。
2007/07/28 イオンエンジンCの再点火に成功。Dを停止させ、Cのみで制御。
2007/10/18 地球から離れるため、一旦冬眠モードに。
2008/夏? 全バッテリーの死亡を確認。
2009/02/04 イオンエンジンDの再点火に成功。軌道変更開始。
2009/08/13 イオンエンジンが停止している事が発覚。ただ慣性飛行に入っているため放置。
2009/09/26 イオンエンジン再始動成功。
2009/11/04 イオンエンジンD、寿命のため停止。
AとCは出力不安定で停止、BとDは中和器劣化で停止。
うち再起動出来そうなのはCのみという状況。
2009/11/11 それぞれのイオンエンジンの回路を変更、
エンジンBでイオンを作り、エンジンAの中和器で中和する事に。
設計者は「トラブルを想定して回路を積んでおいた」。
2010/02/26 はやぶさ、月よりも近い位置に接近。
2010/05/12 はやぶさ、センサーが月と地球を捉える。
2010/06/03 オーストラリア政府、国内へのカプセル落下を許可。
2010/06/13 19時 カプセルの切り離しに成功
2010/06/13 22時02分 地球を撮影。
2010/06/13 22時28分 通信不可地帯に入る。
2010/06/13 22時51分 大気圏突入。機体は四散する。
2010/06/13 23時56分 カプセル発見。予想ポイントから僅か1km。
2010/06/14 16時 落下地点が先住民の聖地であったため、許可を取ってから無事回収。
フライホイールが故障した事で姿勢制御が困難になった。
このため「小惑星を観察して、自らの向きを弾き出す」という作業が必要となり、
担当者は僅か2時間で専用プログラムを構築した。
イオンエンジンで使うガスを直接噴射して姿勢を変えるのも想定外だったが、
(ガソリンをそのまま噴射して走る車、に匹敵する)
担当者は僅か1日で専用プログラムを構築した。
着地の衝撃で化学エンジンが全て壊れ、使えなくなった。
太陽の光の圧力を受けて移動する方法に切り替えたが、これは完全に想定外の方法。
世界でもまだ実用化されていない手法だった。
小惑星探査マシンは分離タイミングがずれたため小惑星に降り立てなかった。
18時間に渡りデータを送り続け、今も小惑星と共に宇宙のどこかにいる。
唯一撮影成功した画像ははやぶさを写したものだった。
イオンエンジン担当者は4機それぞれに自分と家族の名前を付けていた。
発射直後に不調になったのは自分の名前のエンジン。
しかし最後に妻の名前が付いたエンジンと直結し、地球にたどり着いた。
カプセルは中華なべ型。超高速で大気圏に突入するため、空気との摩擦で1万度にもなる。
はやぶさは最後に地球を撮影したが、
その時には既にリアクションホイールも化学エンジンも全て故障しており、
メインのイオンエンジン用ガスを直接噴射して地球を撮影した。
なおこの撮影は本来の計画には無い物で、
「はやぶさに地球を見せてあげたい」というスタッフの要望に拠る。
送信中に通信不可地帯に入ったため画像の下部が切れているが、
地球そのものは綺麗に撮影出来ている。
大気圏突入までの時間制限・姿勢変更能力の低下・長期間使ってないカメラの使用など正に奇跡。
撮影・送信後に、はやぶさは太陽電池の使えない地球の影に入った。
バッテリーが死んでいるためそのまま電源が落ち、眠るように大気圏へと突入した。
管制室ではリポビタンDが愛飲されており、机の上に空き瓶が置かれていた。
その消費っぷりがブログで紹介された事で大塚製薬からも寄贈された。
・シンポジウムの集合写真で中央にリポDがいる、
・「リポDは公式ドリンク」と発言する など、
はやぶさ関係者は意外に?ノリが良い。
イオンエンジンは1万8千時間=2年間連続使用の耐久テストを受けた。
1千時間突破毎にイオンエンジンには記念シールが貼られ、全部で18枚のシールが貼られた。
なお、このシールは宇宙戦艦ヤマトの搭載する「波動エンジン」のデザイン。
関係者にはヤマトファンが少なからずいるようで、探査機の名称募集時には
毎回「ヤマト」が候補に出る。
はやぶさの後継機については当初17億の予算が見込まれていたが
事業仕分けなどにより3000万円まで削られていた。
これはもはや後継機の製作どころかプロジェクトそのものを継続出来ないレベル。
6月15日、管首相は「後継機の開発を推進する」と発言した。
この動画、完全版は20分近いのであえて古いver.で。
この数日、ずっとはやぶさ関係のサイトとか読んでた。
お恥ずかしい話だけど、ちょっと泣いた。
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