ビタミンＣ・その２

１７６８年。
ジェームズ・クックは太平洋へと航海したが、
その任務の１つは壊血病対策を研究する事だった。
様々な食事を試し、その中にレモンジュースや新鮮な野菜もあったため
壊血病は起きなかったが、
試行数が多すぎたため、何が本当に予防策になり得たのかを絞り込めなかった。

結局、イギリス海軍はこのクックの実験を無視し、
リンドの実験を思い出す。
そしてリンドの指示通り、レモンとオレンジのシロップでジュースを作り、
これで壊血病を予防しようとしたが、失敗した。

…そう！リンドは間違っていた。
レモンやオレンジには壊血病を予防する効果はある。
あるが、果汁をシロップにしてしまうと
ビタミンＣが壊れ、予防効果が失われてしまうのだ。
これで海軍は完全に、レモンやオレンジの事を忘れてしまう。

ラジウムその１

新元素「ラジウム」が発見された時、
そこから発される放射線は「生命の光線」と呼ばれた。
放射線の危険性は知られておらず、
放射性物質の含まれた商品が世に溢れた。

・ラジウム入りチョコ
・ラジウム入り歯磨き粉
・ラジウム入り軟膏(「塗ると体がゾクゾクします！」)
・放射性物質入り衣料品(「寒さ知らず！」)
・誰も知らない放射性元素ヒアリウムを利用した補聴器(語呂合わせ！)
・ラジウム入り育毛剤(！)
・放射性物質入り座薬
・放射性物質入り避妊ジェル
・放射性物質入り強壮剤(「生殖腺エキス配合！強精効果アリ！」)

ただし実際のラジウムは非常に高価なため、
これら粗末なトンデモ商品には、実際には使われていなかったと思われる。

健康というモノ

１７８０年、イギリスで生まれた会社「健康の殿堂」。
ここには様々な健康グッズが揃えられた。
目玉商品は「天上のベッド」。
「痺れるような興奮を与えるための配線」と
「興奮を持続させるための絶縁」が施されており、
しかもベッド上の動きに応じてパイプオルガンが鳴る。
「天上の歓び、極上のエクスタシー、百発百中の妊娠を約束する」
制作費用１万ポンド、店頭での使用料は１回５０ポンド。

後に「健康の殿堂」は倒産。
社長は首まで地面に埋まる「土壌浴療法」や断食に興味を持ち、
これで１００歳まで寿命が延びると豪語した。
社長は５０歳を待たずに死んだ。

ビタミンＣ・その１

かつて、ビタミンＣ不足から起きる「壊血病」は謎の病であった。
長い航海に出ると、９割の船員がこれで死ぬ事すらあった。
１６００年頃、東インド会社はこの病気がレモンジュースで防げる事を知っており、
寄港先に柑橘類の果樹園も作らせていた。
しかし、壊血病が起きなくなると人々はその危険性を忘れ、
柑橘類の仕入れを渋り、レモンジュースで防いでいたという知識も失われ、
病は再び猛威を振るった。

１７５３年、リンドが実験を行う。
様々な食事を試し、壊血病の治療法を探した。
・アルコールと硫酸の混合液を飲ませる
・海水を１日に約５００ｍｌ飲ませる
・酢漬けの食品を食べさせ、酢も飲ませる
…などなど。
結果、「オレンジとレモンが効果的である」という結論を導き出し、
果汁をシロップとして、それをジュースにして飲ませる方法を提案したが、
この実験は世の中から無視された。

チャット

チャット、あるいはかにチャットの公式サイトに行こうとすると
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で、チャット画面に行きついても最上段に「Not connected」、
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