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まとめ

痔ろうはシートンゴムを通し、時間をかけて切開→癒着を目指します。
手術当日は「多い日」程度の出血がありましたが徐々に少なくなり、
5日後くらいからはだいぶ気にならなくなってきた。

肛門からゴム紐が2本出てる状態、
また【一次口】から直腸に繋がる穴が開いている状態なので
常時粘液が漏れます。
露骨に下着が汚れるほどではありませんが、気分的にイヤ。
匂いもあります。

ゴム紐が通っている穴に便が侵入すると化膿するので、
軟便や下痢は厳禁。これはなかなか管理が難しい。
手術後数日はこれが管理し切れず、大変だった。

排便時にシートンゴムに便が付着するので、温水便座がとても有難い。

内痔核は大きいものが2ヶ所、小さいものが2ヶ所の計4ヶ所。
シートンゴムを通したおかげで腫れ、一時的に悪化しましたが
この日記を書いている時点(8/25)では、8月頭の超便秘以前のレベルに戻りました。
シートンゴム関係が安定した時点で内痔核への対応を検討する事になってます。

以上、空白期間の穴埋めでした。

何か質問あればお気軽にメールを…。
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突然発見された2つ目の【一次口】。ぷう。、穴だらけです。

先生 「ま、トンネルが2本あるというのは珍しくないです。
    2本あったのに特に痛みを感じていなかったという事は、
    この2本目はまだトンネルを掘り始めて間もないのかもしれません。
    ただ問題は、この2つ目の【一次口】が何処に向かってトンネルを作ろうとしているか…という事。
    カラダの奥深くにまでトンネルを作っていたり、筋肉の多い箇所にトンネルを作っていると…」

ぷう。「マズイわけですか」

先生 「手術法が変わるからねー」

しばらく触診。

先生 「うん、これはまだ出来てスグの浅いトンネル、あるいは
    1本目のトンネルに繋がったバイパストンネルのようです。
    バイパスならなかなかのレアケースですね。
    ココもシートン法で処置します。ゴム紐通すよー」

ぷう。「え、ゴム紐という事は」

先生 「そう、麻酔」

ぐががががが

(ここで先生、看護婦さんにやらせてみる)

先生 「…そう、ここからゴム紐を入れて…ここから出したいんです」
看護 「…?……。……!」

先生と看護婦、2人がかりでお尻をモミモミグ二グニ。

先生 「はいOK!2本目のゴム通ったー!」

直腸側壁に2ヶ所の【一次口】。
それぞれにゴム紐を入れ、1ヶ所の【二次口】から出す。
2ヶ所の入り口から入って途中で合流し、
1ヶ所の出口から2本出てくるわけです。

先生 「では、この【一次口】側と【二次口】側にニョロリと出ているゴム紐を縛り、
    輪ゴム状にします。この縛り加減で切開スピードが変わる。今日は緩めにしとこーかー」

タコ糸のような糸でゴムを縛る先生。

先生 「この…時に…毛を…挟まないように…するのが腕の見せ所でね…
    大丈夫?痛くない?」

ぷう。「大丈夫でーす」

先生 「もし良かったら、剃っちゃおうか?」

ぷう。「うら若き乙女に剃って頂けるなら喜んでこちらからお願いします」

看護 (爆笑)

先生 「ワハハ、乙女いないんだよ乙女。乙女のほうが良いかい」

ぷう。「患者からの強い要望があります」

剃られませんでした。


2本目のゴム紐結び作業、開始。

先生 (看護婦に向かって)「この…作業をやるとね…お裁縫が上手くなるんだよー」
看護 「あ…アタシお裁縫ダメなんですよねー」
先生 「ボクなんてボタンつけとか奥さんより上手いよ」

かくして、2本の輪ゴムが装着されました。

ぷう。はゴムのリングを装備した!ぷう。は呪われてしまった!素早さが50下がった!

ぷう。はゴムのリングを装備した!ぷう。は呪われてしまった!移動力が5下がった!
お尻側がパックリ開く、使い捨てトランクスいっちょになって手術台に寝る。
まずは点滴を受ける。
心電図の電極を胸にペタペタ、指先に血圧チェッカーも装着。
患者数が多いのか、なかなか開始しない。
30分くらい待ったかな。

途中、部屋に出たり入ったりする看護婦さんたちとダベる。
看護婦さんたちは全員20代で通じるくらい若いのだ。

看護 「ごめんなさいネー、もうちょっペポーと待っててネー」
ぷう 「涼しくてイイです。ごゆっくりどうぞー。」
看護 「センセー、『ごゆっくりどうぞ』って言ってペポーぺくれたヨー」
先生 「ホント?ハハハ有難いね」

ぷう 「女性患者さんが多いみたいですね」
看護 「そーですねー、女性のペポーペポーほうが多いくらいですネー」
ぷう 「商売繁盛」
看護 「あんまり病院が繁盛されても(笑)」

ぷう 「ところでさっきからたまにペポペポ鳴ってるんですけど」
看護 「あー…えーと。コレ、ぷう。さんが呼吸してないっていう警告音なんですけど」
ぷう 「(爆笑)」
看護 「この機械的には、ぷう。さんは呼吸していないという事になってます(笑)」
ぷう 「本人も知らなかった。呼吸を必要としない、地球外生物」
看護 「地球外生物の痔の手術は人類初かもしれない(笑)」

確かに呼吸は浅かったみたいだけど、
試しに呼吸を止めてみた時はあんま鳴らなかった。
よく分からん。

手術開始。

直腸の中で行う手術なので、お尻を締めちゃうとダメ。
だから括約筋を緩めるために、お尻に麻酔をブスッと。
右のお尻に1本、左のお尻に1本。
これがね。
とってもね。
痛いのよ。
大のオトナが「うがががが」と唸るくらい。

麻酔が効いたら行動開始。
直腸側壁にある【一次口】から、先日作った【二次口】まで輪ゴムを通します。
まずは潤滑ゼリーを付けた指で触診。
次に何だかよく分からない器具でお尻の穴を開いたままの状態で固定される。
コレは私は見る事が出来なかったのでどんな器具か分からないんだけど、
カチリと音がする度にお尻が少しずつ広げられて行く。
私は3カチリほど広げられた。
麻酔がかかってるんで痛みは無いけど窮屈な感じ。

先生 「ココ!ココ痛いんじゃない?」
ぷう 「う」
先生 「痛いねぇ、ここが一次口だね…はい麻酔」

ん?ええ?
さっき麻酔しましたやん。痛かったですやん。

先生 「さっきのは肛門開く用。今からのは痛くなくする用。
    これを使わずにゴムを通すと激痛間違いなし」

いや、その注射自体が十分痛いんですけど。

先生 「筋肉まで刺すからね。ハイ痛いよ!ゴメンね…我慢してね…!」

うががががが。

まさか2回麻酔打つとは思わなんだ。
まあいい。とにもかくにも輪ゴム通し工程、開始。
…これってトンネルが視認出来る訳じゃないしどうやって通すんだろうと思ってたら
何だかお尻を揉み解すようにグネグネマッサージされた。
で、マッサージが終わったら輪ゴムが通っていた。
何か結構アバウトなんだなー。
指先の感覚勝負なんだろうか。

先生 「ん?もうひとつ一次口があるぞ?」

えええええもうヤダー。
いつの頃からか、表皮に近い位置に水ぶくれのような膨らみがあった。
特に痛みを感じた事は無かったんで放置していたんですが、
それが実は進行した痔ろうだった。

直腸側壁に出来た小さな穴から侵入した雑菌は順調にトンネルを作り、
表皮に近い位置に膿溜まりを作っていたのです。
それがある日強い痛みを発して来た。

で、慌てて受診し、膿溜まりまでを切開し排膿した。
膿は排出されたんですが、肝心の【一次口】の場所が分からなかった。
膿を排出しても入り口が閉じるとは限りません。
再発するかもしれないね…と言われたのが2年前。

そして今年の8月頭。

痔ろうではなく内痔核に悩まされて診察を受けたら、
あっさりと「痔ろうが再発してる」と言われてしまった。
膿溜まりらしき膨らみも無かったし、痛みも無かったんですけど…

先生 「これだけ溜まってて痛みが無いというのは珍しい。
    痛みに対して我慢強いのか、運良く痛みを感じにくい場所に溜まったか…」

二次口は形成されていない(トンネル作成途中)ようなので、
その場で麻酔を打ちさっくり切開。二次口を作って排膿。
2年前は切開跡が塞がってメデタシメデタシでしたが今回は違う。

内痔核が腫れて粘膜が引っ張られているおかげで痔ろうの【一次口】が目視出来たのです。


(上の画像は【一次口】のイメージです)

このチャンスを逃すわけには行きません。
切開跡に小さなガーゼを詰め、敢えて塞がらないようにします。
このまま2日ほど待ち、排膿が完全に完了したら
一次口+二次口を両方塞ぐ手術を行う事に決定。

2年前の仇をこんどこそ、とる。



痔ろうの手術にもいくつか種類がありますが、
今回採用されたのは【シートン法】。

これは痔ろうの一次口~二次口に輪ゴムを通し

徐々に輪ゴムを縛って行くと、ゆっくりゆっくり組織を切開してくれます。
一気に切開すると組織に与えるダメージが大きく、また修理が間に合わないので
括約筋の筋力を落とす事になってしまうのです。
氷の板の上に重りを置いておくと「溶ける&凍る」が徐々に進行し、
重りが沈んで行きますよね。
時間はかかりますが最終的に重りは板を通り抜け、落下します。
なのに氷の板は真っ二つになっていない。
このように、修理が間に合うくらいのスローペースでゆっくりゆっくり切開が進むと…

トンネルそのものも一緒に修理されて癒着し、塞がるのです。


数ヶ月後にゴムが体外に排出される頃には、
組織がキッチリ癒着し、また筋力低下も起きません。
直腸内に出来た一次口が癒着すれば、再発も防げるというわけです。

(つづく)
私は生来便秘持ちでして、真っ当な大学生だった頃から内痔核を持っていました。



この内痔核は、特に痛みがあるわけじゃないんですが
排便時には肛門の外に脱出する事がありました。



この脱出が起きると、排便後にお尻を締める筋肉…括約筋を脱力させながら
「えいっ」と指で押し込む事になります。
押し込むと1枚目の画像の状態に戻ります。
当然、指は腸液や便で汚れますけどね。

まぁそんな排便生活を数年やってたんです。
そしたら2年前に【痔ろう】が見つかった。

(つづく)
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