他人事ではない

ここにバームクーヘンが２５個あります。
これを背骨と考えて下さい。
２５個のバームクーヘンを積み上げて背骨が完成します。
背骨の頂上にはウェディングケーキでも乗っけてください。
あなたの頭です。

でも積み上げただけでは柔軟な動きが取れませんよね。
背骨は体の基本。ひねったり前屈したりなんて動きをこなすためには…

そう、関節を作ればいいのです。

バームクーヘン同士の隙間を空けて…ま、出来た隙間には大福でも詰めましょうか。
こうすれば大福のおかげでしなやかな背骨が完成します。
良かったですね。

と・こ・ろ・が…

上のほうにある大福はいいです。
問題は下の方にある大福。
ウェディングケーキやバームクーヘンの重みを一身に受けた大福…。
ある日柔軟且つ頑丈な大福の皮が破れ、アンコがちょっと出たとしましょう。
ニョロリと。

このアンコが近所の神経を圧迫するのが椎間板ヘルニア。
大福＝椎間板　という事です。
理論的にはアンコがはみ出てていても神経が近くに無ければ痛くない事も。
圧迫する神経の種類によって症状や痛む場所にも差が出ます。

「ストレッチ＆整体」
バームクーヘンや大福、アンコ、さらには周囲を包む筋肉などの位置を微妙に調整する→
アンコと神経が接触しなくなる→痛みが引く

「加温・冷却」
患部を温めるor冷やす事で血流が変わる→
神経の位置が微妙にずれてアンコと接触しなくなる→痛みが引く
患部が炎症を起こして腫れたせいで神経を圧迫しているなら冷やし、
寒さなどで筋肉が硬直したせいで神経が圧迫されているなら温める。
間違うと逆効果。

「(神経)ブロック注射」
ピンポイントの麻酔で一時的に神経を麻痺させる

「ピノコ！メス！」
手術で大福やアンコを微妙に削る→
アンコと神経が接触しなくなる→痛みが引く

基本的に上から順番に試すと思って下さい。
大福＝椎間板は再生しにくい組織なので、切除は症状が重い人だけ。
ストレッチなども可能な限りプロに指導を受けたい所です。
(適当にやってると逆効果になりかねません)

かく言う私も気温が下がれば腰痛が出るタイプ。
他人事ではないのです。