漫画家は漫画より奇なり・後編

漫画家名は反転させていますので各自でお楽しみ下さい。

「浜口乃理子」
お酒が大好きでサイン会ではファンが持参したお酒の山が出来た。
レポや実録系漫画を得意とし、独特の作風は西原理恵子などの所謂「無頼派」に近い。
掲載誌が休刊になった時、行く末を案じるファンから大量の野菜が届いた。



「ラズウェル細木」
自宅から３０分ほど離れたファミレスへと移動しながらネームを完成させ、
着席するといきなりコマ割り開始。
「ネームで苦戦しても、なぜか店に到着すると出来ている」
「不思議とネタは尽きない。酒に飽きないのと同じですね」



「寺田克也」
イラスト・漫画・キャラデザインなどの仕事をこなす。
特徴的な濃い絵にファン多し。
デジタル系絵描きで、多くの有名漫画家が彼の作画を見学に来た。
「一枚絵を描く時もストーリーが頭の中を渦巻いている。
　　　　　漫画の場合はそれを細かく分解して見せているだけ」



「こいずみまり」
聖悠紀の「超人ロック」に影響を受けたのできつい目のキャラ多し。
単行本カバーを外した本体表紙にも必ず何かを書き込む事で有名。
同時に複数の依頼を受けたのでどれがデビュー作か分からない。



「森恒二」
漫画家を諦めイラストレーターとして生活していたが、
医師が「呼吸をしろ！」と叫ぶくらいのバイク事故を起こし生死の境をさまよう。
左肋骨は全て折れ、肺にも刺さっていたという。
死を間近にした時、それが逆に漫画への情熱を再燃させる事になった。
格闘技経験がありそれを生かした漫画が有名。




「板垣恵介」
元・自衛官。格闘技経験があり、上記の漫画家と共に「本当に強い格闘漫画家」の一人。
作業分担の都合上、コマごとに切り分けて作画するという非常に珍しい方法をとる。
質問者　「先生がキャラクターの性格づけで一番気にかけていることはなんでしょうか」
漫画家　「まず、顔ができて。顔から入っていくんですけどね。
　　　じゃあキミはとてつもなく…どうなのってところから入っていきますね」



「山本直樹」
小池一夫の下での修行中にロリ漫画を描いたら意外に「楽しかった」。
青年誌では本名で執筆し、エロ漫画執筆時には紛らわしいペンネーム２種を使った。
アシスタントは使わない。



「内田かずひろ」
犬を主人公とした漫画が有名。
実は犬を飼った経験は無し。犬の性格付けは作者自身がモデル。
絵本作家としての仕事も順調。



「桜木さゆみ」
女子高生時代にデビュー。
岩谷テンホーの下ネタ４コマに感動して投稿した。
デビュー以来下ネタひとスジ。
「誰でも楽しめるのが下ネタなんです」
作品には作者本人と思われる人物が多く登場しているが、
あれは正確には「○○○(仮)」と仮名扱い。



「田中しょう」
多産な４コマ漫画家。月産１６０本、現在までに４万本近い。
新聞連載も持つ。
意外な事にデビューは少女漫画家として週刊マーガレットから。



「荒木 飛呂彦」
極端なポーズ、奇抜なファッション、独特の擬音などにファン多し。
週刊漫画誌に連載を持っていた時も１０時起き５勤２休制の徹夜無しと非常に規則正しい生活。
なぜか年をとらない事は漫画界の不思議のひとつ。
(現在と２０年前の写真を比較しても全く遜色が無く、むしろ現在の方が若く見える)