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中古車を買い取るお店、ガリバー

そもそも「中古車買取専門の会社」というのは海外のどこにも無いんだそうです。
ヨーロッパにも。アメリカにも。

新車を買いに行った時に、そこで同時に古い車を下取りしてもらう…。
中古車が欲しい時は新車ディーラー(販売店)に出向き、そこで探す…。
そういうシステムなんだそうです。
まぁそれも便利と言えば便利ですが、特に下取りの時は足元を見られてしまう。

それを超えるシステムが「中古車買取専門の会社」。
その元祖であるガリバーの取締役はかなーり面白い人物。

小学校3年生の時。
社会科見学で訪れた青果市場。納豆が半額で売っていた。
何本単位ですかと聞けば20本。
迷わず翌朝の登校前に20本買い、親戚たちに定価で売る。
この商売、約1ヶ月続く。

16歳の時。
農家に停めてあった赤いルノーを拝み倒して買い取る。(当時は16歳で免許が取れた)
価格:3万円。
しかし板金塗装仕上げを行うと27万円で捌けた。

この27万円を元手にボートを買う。
湖の貸ボート屋では「8人乗って5000円」という料金しか無かったので
「1人ごとに400円」という料金で営業を始めると大当たり。
土日は自分で貸ボート屋をやり、
平日はボート屋に貸す代わりにマージンをもらった。
高校2年の頃には2艇目、高校3年で3艇目も購入。

26歳の時。
板金塗装の会社を設立。
しかし下請けでは大した儲けにならない。どうすればいいか。
中古で7トンクレーン車を用意し、朝5時から国道をひたすら走る。
そうすると毎朝何かしらの事故現場に出会う。
例えばガードレールにぶつかった車を発見したら近所の病院を聞き、
入院しているドライバーに「車あのままだとタイヤ盗まれちゃうよ?」と持ちかけた。
大抵、シゴトになった。

お昼御飯は警察の駐車場で弁当を食べる。
パトカーが出動したら後を追い、事故を探す。
そのうち警察のほうから依頼が来るようになった。
10年後、クレーン車は10台に。
しかし詐欺にあって倒産。

倒産の3ヵ月後、中古車販売会社を設立。
この会社、社員は1人だけ。
社員が1人なので車が売れても基本的にお客さんの家まで届けられない。
代わりに店まで取りに来てもらう。
…車を買う時…それもお店まで取りに行く時…忙しい人は取りにこない。
そこでウルトラCを考える。

「お客様、もしお時間があるならこっちの車を○○まで納車してきてくれませんか?
…無論タダとは申しません。1万円で。」

2人組…例えば夫婦で来た客ならさらに楽。
「旦那様が書類を書いている間、奥さんにはこっちの車を(略)」

…すると大抵の人はやってくれる。
こうすれば多くの車を捌ける。
お客は小遣いが稼げる。
無事納車してくれたらカツ丼の1杯でもおごっておくと、口コミで客がどんどん増えた。
3億の借金を3年で完済。





ね、なかなか面白いでしょ。
まだガリバーが出来る前の話なんですけどね。
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