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4日目 午前
オリンピックで最も由緒ある競技、それが徒競走。
第一回大会では192mの短距離走「スタディオン」だけですが、
時代を追うに連れ1往復する中距離走「ディアロス」、
12往復する長距離走「ドリコス」が生まれました。
折り返し地点には石柱がありましたが、これをつかむ事は禁止。
それでも他の選手の髪を掴んで投げ飛ばしたランナーもいたそうです。
特に短距離走は人気がありそれを描いた様々な絵も現存しています。
ただ、それらは「右手と右足が同時に前に出る」スタイル。現代とは違いますね。
オリンピックではタイムや距離などの成績ではなく
優勝回数そのものが重視されました。
何秒で走った、とか何m飛ばした、ではなく「何回優勝したか」。
これも現代とは違いますね。
4日目 午後
さあ!いよいよ古代オリンピックらしい競技がやってきました。
競技のあとには必ず死者が出るという
レスリング・ボクシング・パンクラチオンの3大格闘です。
まずはミノタウロスを倒した英雄・テセウスが考案したというレスリング。
体重別ではないのでどの選手もデカイ!
体格の増強には肉類が効果的、と言われていましたが当時の肉は貴重品。
それなりの地位(あるいはパトロン)がある人間でないと勝つのは難しかった事でしょう。
ルールは腰・背中・肩のどこかが地面に付いたら1本。3本勝負です。
反則は腰から下を掴む、殴る、蹴る、目などをえぐる。
現代でも通用しそうなルールですね。
次の競技はボクシング。
細い皮ひもを巻いただけの手でとにかく殴る、殴る、殴る…。
こちらはレスリングとは違いかなり現代と開きがあります。
まずリングが無い。
リングが無いのでロープも無い。
ラウンドも無い。
3ダウン制も無い。
そしてボディへのパンチが無い。
要するに顔面をひたすら殴る競技。ご想像の通り実に凄惨な試合となります。
決着が付くのは失神するか指を立てて降参の合図をするか、だけ。
相手のパンチを一切避けない戦法が売りで人気が出た選手(その顔は荒野のようだったという)、
顔をボコボコに殴られながらノーダメージを装うために折れた歯をひたすら飲み込んだ選手、
2日間ガード姿勢で耐え、相手が降参した選手などなど色々な選手がいたそうです。
どうしても決着が付かない場合は特別戦開始。
この特別戦のルールがまた凄い。
フットワークとガードを禁止し、交代で1回づつ殴る!
ある選手はこの特別戦を行い、拳ではなく貫手(手を開き、指先からの突き攻撃)で勝ちました。
それも相手の内臓を引きずり出して!
しかし審判はこの勝利を認めませんでした。
相手を殺しちゃったから?…ノンノン!
4本の指で突いているので、4回連続攻撃と見なされたからです。
最後に控えているのがパンクラチオン。
これは他の格闘競技に比べ格段に人気がありました。
ルールはレスリング+ボクシング!
勝敗は降参だけ。
殴る、蹴る、投げる、極める、何でもあり。
急所攻撃も首絞めもあり!
特に対戦相手の指をつかむ選手は恐れられたそうです。
簡単に折れますからね。(指を折られたら降参の合図が出来ない!!)
レスリングとボクシングを融合して悲惨な試合にならない訳がありません。
中には相手が降参したものの勝者はすでに死んでいたという試合も。
全ての競技は終了しました。
…いや終わっていませんでした。
4日目は「武装競争」という競技もあったんです。
全身フル装備の兵士コスプレでガッションガッション走るという競技。
この競技だけは事前の地獄トレーニングが無く、癒し系競技だったそうです。
想像すれば何となく分かりますね。
もしあなたが競技に出場し、何らかの怪我を負ったなら治療を受ける事が出来ます。
(即死していない事を祈ります!)
病院の中は骨折、捻挫、内臓損傷、そんな患者が一杯。
熱射病や脱水症状、不衛生さから来る下痢を訴える観客も山のように。
切開や縫合の技術、包帯代わりの羊毛、鎮痛作用のある木の皮などはあったようです。
またハーブ類の処方や各種軟膏もありました。
しかし油断してはいけません。
当時の医療で最も重視されていたのは夢判断。
その結果トンデモない治療方法がとられました。
30キロ歩け、川に飛び込め、豪雪の森を2キロ走れ、
雷雨の中に船に乗れ、数週間断食しろ、数年間風呂に入るな…。
数週間断食したら健康な人でも死ぬと思うんですけどね。
オリンピックで最も由緒ある競技、それが徒競走。
第一回大会では192mの短距離走「スタディオン」だけですが、
時代を追うに連れ1往復する中距離走「ディアロス」、
12往復する長距離走「ドリコス」が生まれました。
折り返し地点には石柱がありましたが、これをつかむ事は禁止。
それでも他の選手の髪を掴んで投げ飛ばしたランナーもいたそうです。
特に短距離走は人気がありそれを描いた様々な絵も現存しています。
ただ、それらは「右手と右足が同時に前に出る」スタイル。現代とは違いますね。
オリンピックではタイムや距離などの成績ではなく
優勝回数そのものが重視されました。
何秒で走った、とか何m飛ばした、ではなく「何回優勝したか」。
これも現代とは違いますね。
4日目 午後
さあ!いよいよ古代オリンピックらしい競技がやってきました。
競技のあとには必ず死者が出るという
レスリング・ボクシング・パンクラチオンの3大格闘です。
まずはミノタウロスを倒した英雄・テセウスが考案したというレスリング。
体重別ではないのでどの選手もデカイ!
体格の増強には肉類が効果的、と言われていましたが当時の肉は貴重品。
それなりの地位(あるいはパトロン)がある人間でないと勝つのは難しかった事でしょう。
ルールは腰・背中・肩のどこかが地面に付いたら1本。3本勝負です。
反則は腰から下を掴む、殴る、蹴る、目などをえぐる。
現代でも通用しそうなルールですね。
次の競技はボクシング。
細い皮ひもを巻いただけの手でとにかく殴る、殴る、殴る…。
こちらはレスリングとは違いかなり現代と開きがあります。
まずリングが無い。
リングが無いのでロープも無い。
ラウンドも無い。
3ダウン制も無い。
そしてボディへのパンチが無い。
要するに顔面をひたすら殴る競技。ご想像の通り実に凄惨な試合となります。
決着が付くのは失神するか指を立てて降参の合図をするか、だけ。
相手のパンチを一切避けない戦法が売りで人気が出た選手(その顔は荒野のようだったという)、
顔をボコボコに殴られながらノーダメージを装うために折れた歯をひたすら飲み込んだ選手、
2日間ガード姿勢で耐え、相手が降参した選手などなど色々な選手がいたそうです。
どうしても決着が付かない場合は特別戦開始。
この特別戦のルールがまた凄い。
フットワークとガードを禁止し、交代で1回づつ殴る!
ある選手はこの特別戦を行い、拳ではなく貫手(手を開き、指先からの突き攻撃)で勝ちました。
それも相手の内臓を引きずり出して!
しかし審判はこの勝利を認めませんでした。
相手を殺しちゃったから?…ノンノン!
4本の指で突いているので、4回連続攻撃と見なされたからです。
最後に控えているのがパンクラチオン。
これは他の格闘競技に比べ格段に人気がありました。
ルールはレスリング+ボクシング!
勝敗は降参だけ。
殴る、蹴る、投げる、極める、何でもあり。
急所攻撃も首絞めもあり!
特に対戦相手の指をつかむ選手は恐れられたそうです。
簡単に折れますからね。(指を折られたら降参の合図が出来ない!!)
レスリングとボクシングを融合して悲惨な試合にならない訳がありません。
中には相手が降参したものの勝者はすでに死んでいたという試合も。
全ての競技は終了しました。
…いや終わっていませんでした。
4日目は「武装競争」という競技もあったんです。
全身フル装備の兵士コスプレでガッションガッション走るという競技。
この競技だけは事前の地獄トレーニングが無く、癒し系競技だったそうです。
想像すれば何となく分かりますね。
もしあなたが競技に出場し、何らかの怪我を負ったなら治療を受ける事が出来ます。
(即死していない事を祈ります!)
病院の中は骨折、捻挫、内臓損傷、そんな患者が一杯。
熱射病や脱水症状、不衛生さから来る下痢を訴える観客も山のように。
切開や縫合の技術、包帯代わりの羊毛、鎮痛作用のある木の皮などはあったようです。
またハーブ類の処方や各種軟膏もありました。
しかし油断してはいけません。
当時の医療で最も重視されていたのは夢判断。
その結果トンデモない治療方法がとられました。
30キロ歩け、川に飛び込め、豪雪の森を2キロ走れ、
雷雨の中に船に乗れ、数週間断食しろ、数年間風呂に入るな…。
数週間断食したら健康な人でも死ぬと思うんですけどね。
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