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1日目
まず選手と審判は全員、大会本部となる建物の中へ。
目の前には両手に稲妻を持つゼウス像。傍らにはイケニエの豚肉が山を成しています。
そこであなたは誓わねばなりません。
反則を使わない事を。
ルールに沿ったトレーニングを行ってきた事を。
そして呪いや買収を行わない事を。
地方都市ごとで行われている競技会ではこれらが横行していたのです。
ゼウスのための競技会である「オリンピック」はこれらをきつく戒めました。

「あの男がスタートラインに立てないように!立った場合はコースを逸れるように!」
「あいつの耳を聞こえなくしろ!しゃべれなくしろ!知性を奪え!」
「オリンピックでは金の力ではなく己の足で勝ち己の肉体で勝て」

大会初日はこの宣誓だけ。
明日までは自由に過ごしてかまいません。
訓練場に戻り最後の調整を行うのもいいんですがちょっと競技場の外にも出てみましょうか。

地方都市でそれぞれ行われる競技会では文化的競技…
つまり歌や演劇といった種目がありました。
オリンピックにはそれがありません。(それぞれの神殿の主神の違いです)
その代わり会場の外では何でもアリですから、
あちこちで文学や詩の朗読、政治論、絵画の展示即売…いわば野良競技が行われていました。
言うなれば鳥の巣スタジアムの周囲でコミケやコンサートやってるようなものです。
何せ本家オリンピックは集客力が段違いのイベントなんですから。
例えば会場の外に自作の絵を並べておくと通りがかった貴族が買ってくれるかもしれない。
お抱え画家にでもなれば一生安泰、ですものね。
他国の人間も一杯来るんですから多少下手でも騙して売れたんじゃないでしょうか。

ただ、当然ながら中にはとてつもなく下手すぎる輩もおりまして、
自作の詩を朗読したあるパフォーマーはその下手さの余り民衆が暴徒化
彼の宿泊テントを粉砕したとか。
…逆にちょっと聞いてみたいなぁそれは。
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