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世界最大のつり橋は長さ4キロ、神戸と淡路島をつなぐ明石海峡大橋。
これに使われているワイヤーは緩まないように、超巨大な重りが引っ張っている。
この重りは余りにもデカく重いため、発生する摩擦力も強烈。
理論的にはこの重りをどこかにドスンと置けばもはや微動だにしない…固定しなくても問題ない。

この重りを「アンカレイジ」と呼ぶ。
明石海峡大橋の場合はその重さ33万トン。
そのままドスンと置くだけでつり橋が完成…なんですが、
余りにも重いためそのまま置くと地盤沈下が起き、橋がズレる。
特に神戸側は33万トンに耐える岩盤が地層深くにあるため大苦戦。
仕方なく取った方法は、地下深くにある岩盤まで堀り進み、
コンクリートを流し込んでその縦穴全てをアンカレイジ化する事。
直径85m、深さ63m、重さ100万トン。
コンクリートは硬化する時に発熱・膨張し、冷えれば縮む。
そのままでは隙間が出来てしまうため、氷を混ぜたセメントを流し込んだ。
この氷を用意するために、わざわざ海上を埋め立てて氷生産プラントまで作った。

掘り終わった時は、作業員揃って「穴の底ソフトボール大会」をやった。
壁面にボールが当たったらホームラン、だったそうで。

年内に限り、拍手ボタンをテスト中…
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