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「直木賞」。
文芸春秋社が作った文学賞のひとつ。
現在の受賞条件は
・新聞・雑誌・同人誌・単行本に掲載された作品である事
・無名もしくは新進もしくは中堅の作家である事
・大衆文学である事



文芸春秋社はもう一つの賞を作りました。
「芥川賞」
こちらの受賞条件は
・無名もしくは新人の作家である事
・すでに発表された短編・中編である事
・純文学である事

特にブンガクに明るくない私から見れば、
どっちの賞も大差無いじゃんと思ってしまうんですが(笑)
…だって大衆文学と純文学の差からしてもう分からない。

で、図書館で借りてきたのが
消えた受賞作 直木賞編

偉大な直木賞を受賞したにも関わらず現在では絶版になったままだったり
作家自身が乗り気でないため再版されないなどの理由で
文字通り「消えた受賞作」のうち、いくつかを再録した本。
漫画で言えば貸本時代の水木サン漫画を探し出して再版した…みたいな。

いや、ブンガク何たるかを知らない私でもそれなりに面白かった。
…が、一番興味を引いたのは…




「大いなる助走」という作品。

ある青年が同人誌で発表した作品が直廾賞(なおしょう)の候補に大抜擢!
俗物揃いの選考委員に対しあらゆる手で受賞工作を行う青年…。
その甲斐無く落選と相成った時、青年の復讐が始まるッ!

うははははは何だこりゃ。
パロディと言うかブラックユーモア作品というか。
選考委員名や雑誌名までキッチリパロディ化。
他のジャンルならいざ知らず、文学界を笑い飛ばすのはラクではあるまい。
こんな事めんどくさい事を思いつき・且つ仕上げる作家は…案の定…筒井康隆だった…。

実は筒井、直木賞候補に3度選ばれ3度落ちた経験がある。
曰く「3回も落ちて傷ついたんだから向こうもちっとは傷ついてもらわなきゃ」。
曰く「私怨晴らしでない文学があるか!」。
うははははホンモノだー。
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