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北尾トロ 裁判長!これで執行猶予は甘くないすか 文藝春秋

「裁判所に足を運ぶ回数でも、傍聴数でも、ぼくはまったく阿曽山氏にかなわない」


北尾トロの傍聴モノ2冊目。
それにしても大概な人の多い事多い事!

前科4犯、今回は無銭飲食。
地方裁判所で下された1年8ヶ月という判決を不服として控訴。
高等裁判所での会話。

裁判官 「なぜ控訴したんですか?」
被告人 『いや、自分としては1年半ぐらいじゃないかと』
裁判官 「ぐらい、の中に入るじゃない」
被告人 『でも…』

裁判官 「ただちに判決を言い渡します。控訴を棄却する」

ギャグか!
いやいや税金を使った上での司法の場ですよ。これで!

あるいはこういうケースも。
キャバクラスカウトマンが、スカウトした女性とつきあっていた。
その女性に別れ話を切り出され、カッとなって平手打ち→H。
ただHが終わったあとに「自分は暴力団員だ」と言っちゃった。
さて、あなたならこの男性をどう弁護する?

男にも確かにマズイとこがある。平手打ちは暴力、捨て台詞は脅迫。
戦えるのはひとつ。「強姦かどうか」。
暴力は振るってしまったけれど、Hに関しては強制ではなかった…
という流れに持っていって、少しでも刑を軽くしたいトコロ。

女性の言い分は「部屋は施錠させられていた」。
ところがH後コンビニに行ったり外食してた、という証拠が出てきた。となると…

外に出る事が出来た→強制ではなかった→強姦ではなかった!

おお!被告の逆転!
畳み掛けるか弁護人!勝ち取れ逆転無罪!!…と思いきや…

被告人は真性包茎のため女性のリード無しにはセックスができません
≒故に女性とのHは同意の上である

注・反転部分を読んでいいのはオトナのみ

ええーっ!
それ……ええーっ!?
だったら反転部分に当てはまれば強姦にはならんのかい!
それにしても罪の重さを考える時に、それを引き合いに出すか。


で、弁護方法はともかく…
こういう弁護をやったって事はそうである証拠を裁判官に提出している訳でして。
裁判官も大変ですな。

明日の日記は「サー!調査終了であります、サー!」
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