帯留

池田重子　日本のおしゃれ　帯留　アシェット婦人画報社

帰ってきた池田さんシリーズその２。
和服の帯のズレ、特に帯の結び目のズレを防止するために使うヒモが帯締め。
帯締めの結び目に使うのが帯留。材質は様々。

帯の上にチョコンとあって、
男性で言う根付のようにファッションさや粋が求められる(事もある)アイテム。
そんな帯留をひたすら紹介する本。

アメンボ
オレンジ色の流れるような模様の入った瑪瑙。
その上に蓮の葉とアメンボ。影絵のように。

野球
バットとグローブとトロフィー。
ボールは真珠。
よもや和服で野球はやるまい。
野球観戦時専用なのか？

ゴルフ
べっこう製。ゴルフクラブが２本と真珠のボール。
べっこうの色の変化が見事にマッチ。
ちゃんとヘッド部分だけが黒いの。
よもや和服で(略)

田作り
いわゆるゴマメ。色合いといい造形といい猛烈にリアル。
醤油の香りがしそうなくらい。
ちゃんと２匹くっついてるの。あるあるー。
やっぱ正月限定なんでしょうねコレ。

ソラマメ
これまた超リアルなソラマメ。凹んだ皮やシワ、鮮やかな色。
箱書きには…「汐ゆで」(しおゆで)。はっはっは分かっていらっしゃる！

ムカデ
えーっ！何で着物の帯にムカデ…。
足が多い→おアシが一杯→ツケにしてた売り掛け金が一杯回収出来るように
…という意味で、商家の女将が大晦日にだけ使ったそうで。

前回の髪飾りと今回の帯留、ネタ元になった本は各１冊３０００円超。
図書館にあってよかった。さすがに買えない。
でも立ち読みでも観る価値アリですぞ。
池田さんシリーズにはもう１冊「袋物」というのがあるそうなんですが
これは図書館には無かった。無念。