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あらゆるタンクは内部清掃しないといけない。
1万キロリットル以下は5年、それ以下の容量なら10年に1度。
ただ、石油タンクとなるとそう簡単な話ではない。
内壁には汚泥と水と油が混ざった「スラッジ」がベッタリなので。
直径100m・高さ50m、容量1万キロリットルのタンクの場合、深さ1mのスラッジが体積している。
重さ、1000トン。

ゴムのカッパや長靴をフル装備して潜入し、人力でかき出すが、
装備は1日で使い物にならなくなる。
スラッジは酸素を吸収するためそのままでは一瞬で酸欠。
かと言ってタンク内に酸素を送り込むと、万一発火した場合、大爆発が起きる。
また、同じ理由で照明も使えなかった。
直径60センチの点検口から入る自然光だけが頼り。
作業は火花が飛ばない素材でつくったショベルを使い、スラッジを土嚢に詰めて運び出す。
気温25度ならタンク内は48度。揮発した刺激臭で呼吸もままならず、作業は1回30分。

現在は清掃マシンが開発されたため、
酸素を含まない不活性ガスを十分に送り込んでから作業が行われている。
爆発の危険性も減り、作業時間が半分、作業員の人数は10分の1になった。
最終的には内壁を布で磨き上げ、火を付けてもOKなレベルにまで仕上げる。
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