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古代の軍学。

ホプリテス
紀元前8世紀以前~、古代ギリシャの兵士。
装備はロングランス+ラージシールド、
兜+ボディアーマー+脛当て。
この直径1mほどの円形ラージシールドの事を「ホプロン」と呼んでいたため、
ホプロンを装備する者=ホプリテス。
ホプリテスは単独では戦わず、6列x6列程度にビッシリ整列させるのがポイント。
この密集陣形は「ファランクス」と呼ばれ、
敵が近づけないため高い突破能力があった。
陣形を維持しないとならないため、移動速度は最低。
当然の如く方向転換が苦手で側面を突かれると弱い。
ホプロン装備+ファランクス陣形、というパターンは防御力に秀でていたため、
時代が下がるとシールド以外の防具は軽量化していく。
中にはさらなる機動性UPのために兜+赤い布の服+ホプロン、しか装備しない軍も。
服が赤いと出血が誤魔化せ敵を動揺させるからだとか。

ぺルタルテス
古代ローマの軽装兵。
装備はスローランス+スモールシールド。
500~800gほどの軽量な盾「ペルタ」を装備し、
投げ槍で攻撃する。
手持ちの投げ槍を全弾投げきった後は全力で逃げる。
そのため防具は着けない。

マケドニア式ファランクス
古代ギリシャのお家芸・ファランクスをマケドニア国が改良したもの。
…と言っても改良ポイントは一つだけ。
ランスの長さを長くした。
この超ロングランスは「サリッサ」と呼ばれ、重さ7kg、何と長さが6m!(3Fまで届く!)
前から数えて5列目の兵士のサリッサでも敵を攻撃出来る事になり、ギリシャ式以上に凶悪。

ハスタティ
紀元前2世紀ごろ共和制時代のローマ、最前列で戦う経験値は無いが体力のある若者の歩兵。
装備はスローランスの「ピルム」とブレストプレート、一部青銅で強化したウッドシールド、
そしてランスを投げる時用に左足にのみ脛当て。

ピルム
重量のあるスローランス。
重いので遠距離には投げられないが、その重量から貫通力が高い。
敵に当たれば重傷を負わせ、シールドに刺されば(その重さと長さで)シールドを使用不能にし、
またHITすると同時にグニャッと歪んでしまうので投げ返される心配が無かった。
紀元前100年頃にはさらに改良され、
穂先を固定するための2本の釘を、1本は金属製・1本は木製とした。
これにより着弾時の衝撃で木製の釘が砕け、金属製の釘1本で支える形となり
いわば蝶番が90度折れ曲がるかのようにランスが垂れ下がった。
ランスを引きずる事になるのでシールドの取り回しを封じる効果が抜群。
戦闘後の修理も簡単。

プリンキぺス
同じく共和制時代のローマ、中列で戦うやや経験値を積んだ成年兵。
こちらは接近戦用に兜やチェインメイル、シールド、ショートソードなどを装備。

トリアティ
同じく共和制時代のローマ、後列で戦う十分に経験値を積んだ中年兵。
装備はシールド、ロングランス。

共和制ローマ時代はこのハスタティ・プリンキぺス・トリアティの三位一体攻撃がキモ。


テーストゥード陣形
紀元前3世紀頃からローマ軍が使った陣形。
大きなシールドを頭の上に掲げたファランクス。
高所からの攻撃を防御しつつ接近し、城に攻め入るための陣形。
別名・亀甲陣形。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」では敵のオーク軍がこれを使い、
エルフの正確な弓攻撃を防御しつつ攻め込んだ。
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