カウント法

古い蕎麦屋で使われていた符丁。

つく
「～を１杯」の事。
「天つき３杯のかけ！」と言うと
「天そばｘ１、かけそばｘ２、合計３」の意味。
「天そばｘ１、かけそばｘ３、合計４」ではない。

まじり
「～を２杯」の事。
「天まじり７枚もり！」と言うと
「天そばｘ２、もりそばｘ５、計７」の意味。

かち
２種類のメニューが合計５個以上の奇数個注文された場合、
数が多くなった方に使用。
「天ぷら勝って７枚おかめ！」と言うと、
天そばの方が数が多い…という事になり
「天そばｘ４、おかめそばｘ３、計７」の意味。

と
２種類のメニューが同数ずつ、偶数個注文された場合は「と」を使う。
「天ぷらとおかめで６杯！」と言うと
「天そばｘ３、おかめそばｘ３、計６」の意味。

まく
３種類以上のメニューが注文された場合は「まく」を使う。
「天ぷら勝って７枚おかめ、まくでそばかも２杯！」と言うと、
「天そばｘ４、おかめそばｘ３、鴨南蛮そばｘ２」の意味。

離れ
複数グループからの注文だった場合は「離れ」を使う。
「天ぷら勝って７枚おかめ、まくでそばかも２杯、そばかも２杯は離れ！」と言うと
「天そばｘ４、おかめそばｘ３はグループＡ、
鴨南蛮そばｘ２はグループＢからの注文です」の意味。
…天そばと鴨南蛮はすぐに出て来たけど、
　おかめそばだけが遅く出て来たら、グループＡの人は困りますからね。
「離れ」でオーダーを通しておけば、そういう心配は無い。

さくら
小盛りの事。
「ざるお代わり、台はさくらで！」は
「ざるそばもう１枚、麺は少な目で」の意味。

きん
大盛りの事。

おか
「岡に上がる」の意味から、
「具材を別盛り」にする事を指す。
「おかで天ぷら！」と注文すれば
いわゆる後乗せサクサク、が出来る訳です。

…これ、使いこなすの逆に大変だなあ。