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では、甘えさせて頂いてもう少しだけ語ります。

イギリスに、マークス&スペンサーというお店があります。
自社製品(PB・プライベートブランド)を売るお店です。
日本で言えば、無印良品みたいな感じです。

で、M&Sがサンドイッチを売るとします。
当然、M&Sはパン工場を持っていませんから、
第三者の工場に作ってもらう訳です。
この時、M&Sはこのようなルールを提示します。

「食パンを焼いたら、スライスする。
  その際、耳に当たる1枚とその隣の1枚、計4枚は廃棄せよ」

…パン1斤の17%、パン工場1つにつき1日で1万3千枚が廃棄です。
腐敗していません。
失敗作でもありません。
厳選された素材で作ったパンです。
なのに、割合にして17%は焼きあがった直後に廃棄です。

まぁ、一番外側の耳はサンドイッチには向かない。
それは分かります。
でもその1つ内側の1枚まで廃棄する必要ありますかね?
(そんな事してる一般家庭は無いでしょ?)
すげーもったいない。
サンドイッチには出来ない耳の部分も、別に捨てなくたっていいでしょう。
切って、揚げて、砂糖でもまぶせばオヤツになりますやん。
限られた予算で頑張って運営している児童施設にでも渡せば、
喜んで食べますよ。

毎日毎日膨大な量が出るパンの耳。
安全な小麦を使い、最先端の設備で作ったパンの耳。
自前で調理する必要があるとしても
改めて生産されたオヤツを購入するよりも、
ずっと安く、早く、安全で、少ない資源消費で、オヤツが手に入る。

4個パックのトマトを買うとします。
この4個は、間違い無く真っ赤です。
緑色の部分があったら、売り場には並ばない。
もし緑色の部分があるトマトを仕入れたら、
それは廃棄される。

…そのトマトがお店に来るまでに、どういう手順を踏んだだろうか。
畑を耕し、種を撒き、水を与え、消毒し、収穫し、
クルマを飛ばして納品する。
トマトを廃棄するという事は、
そこまでに掛かったコストを全て無に帰すという事です。
まぁそれだけでもモッタイナイなーという事はご理解頂けると思うんですが
「じゃあそのトマトをもし作らなければ、そのコストで何が出来ただろうか」と考えると
もっと衝撃的な数字が出て来ます。

1トンのトマトが廃棄されている、としましょう。
1トンのトマトを生産するのに必要なコストは3100万カロリー。
1トンのトマトで得られるカロリーは17万キロカロリーです。

小麦は60万キロカロリーのコストをかけてやるだけで、
300~350万キロカロリー分の収穫が出来るのです。

イギリスでは、6万トンを超えるトマトが廃棄されています。
(それも、ご家庭で廃棄される分だけで、です)
そこにかかったコストを全て小麦生産に注いでいたなら
1億500万人に生きて行くのに必要なカロリーを与える事が出来る。

無農薬がどうこう、とか
安全飼育がどうこう、みたいなお話も大事ですが
私は「どれくらい廃棄してるか」をもっとオープンに出来る状況になって欲しいと思う。

捨てるのは、モッタイナイ。
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