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カナブンのような虫だけど、ゾウのような長めの鼻(実際は口)を持つ虫。
それがゾウムシ。
この口を使って葉や実を切ったり、穴を開けて産卵したり。
いやそこまではいい。

ゾウムシ界はまだ完全に分類が成立しておらず、
どの辺りまでをゾウムシ科に入れるかどうかが議論されています。

生き物の分類は枝分かれしてますので、
一つ一つ分岐を指定する事で分類を整理します。
まず運動能力がある生物なら動物界に属する事になりますし、
そうでないなら植物界に属する…と言った具合。

人間とチンパンジーを分類すると、こう。
人間は「動物界・脊索動物門・哺乳綱・霊長目・ヒト科・ヒト属・ヒト」、
チンパンジーは「動物界・脊索動物門・哺乳綱・霊長目・ヒト科・チンパンジー属・チンパンジー」
…となります。最後の分類だけが違う訳ですね。

さてこれを踏まえてちょっとこれをご覧下さい。

「動物界・節足動物門・昆虫綱・鞘翅目・多食亜目・ゾウムシ科・クリシギゾウムシ」

これが秋になると皆さん1度は経験する、
「栗の中に幼虫が…!」の原因となるクリシギゾウムシの分類。
こいつはゾウムシ科直系ですから、言わば由緒正しいゾウムシ一族。
ところがゾウムシ系統には違いないんだけど…
ゾウムシ科を名乗らせない方がいいんじゃね?というゾウムシもいる訳ですよ。
言わばゾウムシ界のアウトローが。

そこでアウトローたちはこう分類された。
「動物界・節足動物門・昆虫綱・鞘翅目・多食亜目・ゾウムシ上科・○○ゾウムシ科…」

そう、正統ゾウムシ一族に入る前に
ゾウムシ上科という分類をわざわざ作って隔離されてるのです。
まぁ昆虫に対する研究が進み、やっぱ正統ゾウムシ一族だよチミは…という事になれば、
晴れてゾウムシ科に復帰したりもしますけれど。









さぁ長々と読んで頂いて有難う御座いました。
ゾウムシ上科に属するアウトローには非常に微笑ましい名前の虫がいます。
それがこちら。

「動物界・節足動物門・昆虫綱・鞘翅目・多食亜目
          ・ゾウムシ上科・チョッキリゾウムシ科モモチョッキリ

ああどことなくメルヘン。桃チョッキリ。
これに限らずなぜかチョッキリゾウムシ科は面白い名前が多いんです。

・グミチョッキリ(可愛い)
・サメハダハマキチョッキリ(ダンディ)
・ファウストハマキチョッキリ(怖ぇぇ!)
・カラスチョッキリ(カラスまで!)
・チビイクビチョッキリ(チクビチョッキリと読んで悶絶した)
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