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ミチカ=柳原カナコ声説。
後ろどうする~?↑
いや見た目は全然違うんですが。

今日のきになるさん。
映画 燃えよ!ピンポン

25億円の無駄遣いだと思います。
こういうの大好き。タマラン。
こんな映画にこそ広川が(しつこい)
クリストファー・ウォーケンが出てて噴いた。

今日のどう森。
ドジョウ釣りまくり。おかげで部屋中に水槽。

今日のどす。
草食竜がもしゃもしゃ食事しているのを尻目にひたすらキノコ採集。
調子に乗ってジャングルの奥地まで進んだら、巨大イノシシと衝突。
ゴミクズのように宙を舞う私。泣きながら帰る。
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秘境に住む大猿を映画に使おうとする女流映画監督を小原乃梨子。
大猿と競演させるべく小原が見つけた男優を広川太一郎が吹き替えています。

話の筋は…どうでもいいですね、ええ。

箸にも棒にもかからない映画を与えられ、
完全に「声優がこの映画を面白くしてね」状態。
それにノリノリで答えている声優たち。
サイコーに面白い「お遊び」です。
全編に渡って広川節炸裂なのですが、ひとつ挙げるなら…
広川と小原が出会うシーンでしょうか。

場面はこう。

1 微笑む広川、歯が輝く
2 目があってウットリする小原
3 会釈し、立ち去る広川

普通の映画ならこれで済むんですが、この映画はB級なので
1と2の繰り返しを5回もやるんですよ。
その時点で普通の映画じゃないんですけれども。
結局、シーンはこうなっています。

1 微笑む広川、歯が輝く 
2 目があってウットリする小原
3 微笑む広川、歯が輝く
4 目があってウットリする小原
5 微笑む広川、歯が輝く 
6 目があってウットリする小原
7 微笑む広川、歯が輝く 
8 目があってウットリする小原
9 微笑む広川、歯が輝く 
10 目があってウットリする小原
11 会釈し、立ち去る広川 

このクドいシーンに広川節が入った完成形はこうなっています。

1 微笑む広川、歯が輝く 『ぴかーん』
2 目があってウットリする小原 『あ…』
3 微笑む広川、歯が輝く 『かきーん』
4 目があってウットリする小原『あぁ…』
5 微笑む広川、歯が輝く 『ぴきーん』
6 目があってウットリする小原 『ああ…』
7 微笑む広川、歯が輝く 『きらーん』
8 目があってウットリする小原 『あああ…』
9 微笑む広川、歯が輝く 『こきーんってもう目一杯』
10 目があってウットリする小原 『あああぁ…』
11 会釈し、立ち去る広川 『ボクってものは…』

効果音すら自前で喋るのです!
しかも最後の「ボクってものは」なんて完全に元々無い台詞ですし。

わざわざ歯を光らせた上、それを5回も繰り返す映画も只者ではありませんが
それに声をアテるほうもアテるほうです(笑)

こんな事が出来るのは広川太一郎を置いて他にはありません。
この才能が失われたのは実に惜しい。

クイーンコング、DVDはレンタルでも出回っています。
「きらーん」のアテレコ風景や舞台挨拶も入ってますので是非ご覧あれ。
この衝撃的な映画を発見したのは、
ダムが放流するシーンだけを集めた「ザ・ダム 放流」、
月が落ちてくるパニック映画「アルマゲドン2007」(当然あの名作映画アルマゲドンとは無関係)
お尻が巨大化して街を襲う「尻怪獣アスラ」、
どこかの漫画に出そうな淫ら検事モノ(!)「クライマックス検事」などなど
世界中のスゴイ映画を買い付ける会社、ご存知アルバトロス。


アルバのスタッフは思いました。
クイーンコングをより話題性ある作品にするにはどうしたらいい?

導き出された答えはひとつ。

「広川太一郎に吹き替えをやらせよう!」

つづく。
(今回は読者おいてけぼりシリーズ)


ディノ・デ・ラウレンティス…という名前をご存知でしょうか。

イタリアの映画プロデューサー。
古いとこではコナン・ザ・グレート、
新しいとこではハンニバル→レッド・ドラゴン→ハンニバル・ライジングなどに関わった人。

しかし何と言っても有名なのはキングコング。
1976年の年末に公開され、日本の1977年洋画収入第一位になった傑作。
このラウ版キングコングはリメイク作品。
ちょっと詳しく書いてみますと…

初代は1933年のアメリカ映画。モノクロです。
ストップモーション(コマ送り)のコングが登るのはエンパイアステートビル。

それのリメイク版が最初に言ったラウ版キングコング。
こっちは時代設定が変わったので、着ぐるみのコングが世界貿易センタービルに登ります。
1976年ですから実に40年以上経ってリメイクされたわけですね。

その次は1986年のキングコング2。
ラウ版の続編という形を取っています。
ファミコンゲームにもなりました。

で、現在の所、最新作となるのが2005年のキング・コング。
ロード・オブ・ザ・リングのピーター・ジャクソンが監督。
初代のリメイクという形で、通称ピージャク版。
ついにCGのコングとなります。


初代コングが爆発的HITを飛ばしたあと、世界中にコングブームが吹き荒れました。
様々な偽物…いえいえB級モノが乱造されたのです。
これに対し、正式に権利を買い取りリメイクする気満々だったラウは、
世界中にあったあらゆる「偽キングコングもの」に対し訴訟を起こしました。
自分が作っているラウ版コングこそが正統である!…と認めさせるためです。

裁判で負け、ことごとく潰されていくB級コングもの。

しかし当時、ラウが「絶対に日の目を見させない!」と言い放ち裁判を行ったにも関わらず
裁判官が「これは著作権違反ではない」とOKを出した作品があります。

なのになぜか公開されたのはドイツで1週間だけ。
裁判で勝ったはずのイタリアでは公開されませんでした。
…ラウが圧力をかけ、世界から抹殺し、現代には情報が残されていないはずのクイーンコング…。
それが2002年になって突如復活!
失われたはずのフィルムが発見されたのです!

それがこれ。











クイーンコング



ちょっと!帰らないで!帰らないで!

(つづく)
人間、一度は声優に興味を持つもの。

しかし声優というのは厳しい世界。
第一線に立てるのはほんの一握り。
ベテランと呼ばれ人々の頭に記憶される声優はさらに少数。

ドラえもんの大山のぶ代然り。
三悪の小原乃梨子・八奈見乗児・たてかべ和也然り。
アムロ・レイの古谷徹然り。
目玉おやじの田の中勇然り。

聴けば誰もが「ああ、あの声!」と膝を打つようになるのは、
並大抵の事ではないのです。

そして3月3日、一人のベテランが旅立った。
広川太一郎、68歳。
そう、あの「風邪の季節も花粉の季節も助かりマスク」の人です。
取り立てて保護していないという甘い美声だけではなく、
「つまんない作品をより面白く」の姿勢は独特の台詞回し「広川節」として親しまれた。

偉大なる声優ッ!広川太一郎にッ!閲覧者全員…敬礼ッ!!
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