事故の話・その３

整備マニュアルでは、
フロントガラスは８Ｄボルトを使用すべき場所だったのです。
でもいつからか７Ｄボルトを混ぜて使用していた。
８Ｄボルトに比べて僅かに短い７Ｄボルトですが、
とりあえず異常は無いまま飛行出来ていた。

すみす(仮名)は
「７Ｄボルトが使われていたんだから７Ｄボルトを使う」と判断しましたが
これもマズかった。
マニュアルを再度読めば良かった。

パーツセンターは部品の整理がされておらず、照明も暗かった。
この時すみす(仮名)が手に取ったのは本来の８Ｄではなく、
また(誤って)今まで使われていた７Ｄでも無い８Ｃサイズのボルトだった。

８Ｃボルトは７Ｄよりも僅かに直径が短かった。

それでもこれを実際に使えば、異常には気付くはずだった。
何せ直径が短く、簡単にネジ込めるんだから。
でも不安定な姿勢で整備を行っていたため、力加減の変化に気付かなかった。

結果…飛行機のフロントガラスは
９０本中６本の正規ボルト・８Ｄと
８４本のスカスカボルト・８Ｃで固定され、飛び立った。

そして飛行中に全てのボルトは吹き飛んだ。




フロントガラスが吹き飛んだ事で、コクピット内の空気は機外へ吸い出される。
続いて客室の空気も吸い出される。
(もちろんコクピット通路のドアを吹き飛ばして、である。一説には2500ｋｇの風圧だったとか)

この強烈な風で機長まで吸い出された。
…いや、吸い出される手前だった。
足が操縦桿に引っかかったのだ。
でも機長の上半身は既に窓の外！
客室乗務員が機長を掴み(腰を掴んでいたが徐々に吸い出されるので最後は足首を掴んでいたと言う)
副操縦士がエンジン出力を下げ、１８分後に着陸。

秒速１７６ｍ・気温マイナス１８度の空間に晒された機長だが
凍傷と骨折で生存。乗客も無事だった。

事故の話・その２

すみす(仮名)は大急ぎで整備を再開する。
元々使われていた８Ｄボルト６本と、
調達が間に合った新品の７Ｄボルト８４本を締め付ける。
これでボルトは９０本全て元通り。
不安定な足場での作業は難航したが何とか間に合った。

朝７時２０分、離陸。

そして高度５２７０ｍに上昇したところで…

全てのボルトが外れ、フロントガラスは吹き飛んだ。

(つづく)

事故の話・その１

１９９０年６月９日・午前３時。イギリス。
夜勤の整備担当すみす(仮名)は早朝６時半に飛び立つ予定の飛行機の整備を始める。
書類にざっと目を通すと、フロントガラスの交換時期に来ていた。
フロントガラスは９０本のボルトで固定されている。
…フロントガラスだけを換えるか。
…時間はあるんだし傷んだボルトも交換しておくか。
素早く足場を組み立て、フロントガラスを外し始めるすみす(仮名)。


ボルト９０本中８４本が「７Ｄサイズのボルト」、
残りの６本は７Ｄサイズよりやや長く、太さは同じの「８Ｄサイズのボルト」が使われていた。

７Ｄの何本かは傷んでいたので交換しなければならない。

すみす(仮名)は７Ｄボルトを１本つまむと、倉庫に向かう。
倉庫には７Ｄボルトの在庫がほとんど無かった。

す(仮名)　「７Ｄはもう無いのか」
倉庫担当　「旦那、あの窓に使うのは８Ｄのはずですぜ」
す(仮名)　「じゃあ８Ｄはあるのか」
倉庫担当　「いんや、８Ｄもほとんど在庫無いですぜ」

さて困った。

より大きなパーツセンターは３ｋｍ先。
すみす(仮名)はクルマを飛ばし、パーツセンターに向かった。
…が、このパーツセンターでは部品の整理がいい加減で、照明も暗かった。
暗闇の中、時間はかかったもののすみす(仮名)は何とか７Ｄボルトを探し当て、
大急ぎで飛行場へ戻る。
残された整備時間はあとわずか。

(つづく)

歯

あれ…なんか…歯が…痛い…気がする…。
いや正確には歯茎。
下段左奥の歯のさらに奥、歯肉が腫れてる。
うーんこの位置にあった歯は何年も前に抜いたような気がするんですが
もう記憶が曖昧で覚えていません。

抜歯後に盛り上がった歯肉が、たまたま炎症を起こしているだけなら良いのですが
実は抜歯したのは他の場所で、
この左奥の歯肉の下で親知らずとかが問題を起こしているならピンチです。

痔の上に歯まで。


・カウンター一閃！！勝者…宮田！

エンジン

そろそろエンジンオイルとフィルター交換せんとあかん。

えーと、エンジンってのは要するにガシュガシュ動いて、
しかも超熱いのです。
で、摩擦軽減＆温度低下の目的でオイルを使わないといけないのです。

走行距離が長くなるに従い、オイルは徐々に汚れて交換する必要が出て来ます。
私の乗っているむーぶちん(仮名)はターボ付きなので、
余計にオイルの劣化が早い。
前回の車検ではパスしてましたから、そろそろ手をつけておかないと。

でもオイルって性能差によって価格に２倍以上の差がある。
安物買って当座を凌ぐかそれとも…。
こういう時、自転車時代はラクだったなあと思います。
ま、でもカー用品店で商品選んでる時間もそれはそれで楽しいのですが。

あ、ちなみに私はこういう時、売り場の従業員に
「あなたならどれを買いますか」と聞いてみる事にしています。
ほんの少しだけ従業員の動揺が見れて楽しい。

この前ゲーム屋でそれをやったら
キラキラした目で「ワンダと巨像」を勧められた。
この従業員とは仲魔になれそうな気がした。
でも続けて「龍が如く」も勧めて来たので
単に売れ残りを押し付けようとしていたのかもしれない。

ぷう。は２４時間いつでも仲魔を募集しております。