被災時の食事(たぶんその１)

阪神大震災
１月１７日に発生。
３月末の時点で、ガス復旧率９０％。
３月半ばの時点で、水道の復旧率１００％。
電気は地震後数日で復旧率１００％。

地震直後から支援物資は集められていたが、
全ての避難所に届いた訳では無かった。

２月半ばから「災害救助法」により
避難所で暮らす人のために国庫資金による配給食が開始。
朝食２００円、昼食２５０円、夕食４００円の８５０円分。

ボランティアによる炊き出しは
２月から始まり、３月２６日に終了した。

配給食は
朝と昼は「惣菜パン＋牛乳＋野菜ジュース」。
夕食は「おにぎり２個＋おかず１品」というのが基本。
国庫から支出された８５０円は運送費込みの料金で、
道路事情が悪化しており、現地生産も出来ない状態では
食材に使える金額は約半分ほどだった。

実際はこの配給食と、(届けば)支援物資、(あれば)炊き出し。
これらが複合していた。

この時期の一例
朝食　冷たい牛乳　パン
昼食　おにぎり３個　かまぼこ２切れ
夕食　おにぎり

朝食　温かい牛乳　パン
昼食　混ぜご飯
夕食　おにぎり　野菜炒め

朝食　おにぎり　塩昆布
昼食　おにぎり　コロッケ１個
夕食　弁当

朝食　冷やご飯　味噌汁
昼食　おにぎり　ツナ缶
夕食　弁当

この国庫支援に市が費用を上乗せしたため、
３月１０日頃からは１２００円分にレベルアップ。
夕食に日替わり幕の内弁当が出せるようになった。

この時期の幕の内一例
俵型おにぎり８個　卵焼き１切れ　シジミ佃煮大さじ１
塩鮭１切れ　グレープフルーツ１６分の１切れ

俵型おにぎり８個　ウィンナー１本
いかなご釘煮１０ｇ　グレープフルーツ１５ｇ

白ご飯２３０ｇ　鶏唐揚げ５０ｇ　イカ佃煮２０ｇ
マッシュポテト３０ｇ　レモン６分の１切れ

おにぎり２個　カレー(レトルト)２００ｇ
生野菜サラダ３０ｇ　ドレッシング
ナタデココヨーグルト１３０ｇ

のちに調査した所、
・ご飯＋塩辛い副菜
・ご飯＋油の強い副菜
…が非常に多く、食べ飽きた人も多かった。
他にも、ご飯が冷たく硬い事、飲み物が無い事も問題だった。
飲み物無し食事の食事は全体の７割を占め、
付いていたとしても大半は冷たい牛乳…だった。

飲み物が付く事自体が少なく、
付いていたとしても大半は牛乳。
そして牛乳の多くは紙パック。
(紙パックは配給されても湯せん出来ない)