父センス

徐々におせち料理に向けてスタンバイしているというのに、
父がいきなり板コンニャクと糸コンニャクを茹で始めた。
コンニャク料理を作っているのではありません。
ただ茹でるだけ。そして放置。
台所に漂うコンニャク臭。

これは父の「コンニャク料理が食べたい」のサインなのですが、
開封し、あまつさえ茹でてしまったら傷むのは時間の問題。
急いで調理を完成させなければなりません。
この忙しい時期にッ！

調味まで覚えてくれればいいんですが、
なぜか開封し、一口サイズに切り、茹でる…までしかやろうとしません。
そしてさらに困った事に、
「コンニャクを茹でる」以外にも「大根をすりおろす」「青梗菜を茹でる」「豆腐を切る」
なども行うのです。
夕食が和食であれば大根おろしもアリかもしれませんが、
カレーやグラタンでもおかまい無し。
夕方に採ってきた青梗菜を翌日の夕方に茹で、さらに翌日に炒めて食べるのですから分からない。
だったら最初から食べる日に採り、茹でずに炒めればいいと思うのですが。
豆腐に至っては語る言葉もありません。困ったものです。




私信
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