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野生生物は、常に食べ物に含まれる毒と戦っている。

一番危険なのは、単一の食べ物に頼る生き方。
この方法では、その食べ物が何らかの理由で汚染された場合、
死ぬしか無い。

毒性ある食べ物を食べた場合、
体内で、何らかの方法で無毒化するというのが
最もスマートな(そして難易度の高い)やり方。

それが出来ない場合は、
毒性ある食べ物の摂取量を抑えねばならない。

ナマケモノは危険性の低い、厳選された10種類ほどの葉しか食べない。
しかもより毒性の低い、若葉だけを。

逆に、広く浅く食べる事で
トータルの安全性を保つ生き物も居る。
何か1つの食材に毒が入っても、トータルの毒摂取量は下がるからね。
こういう食べ方を「広食性」という。

広食性な生き物は基本的に
「色々な物を食べたい!」という強い欲求を持つ。
有名なのはマウンテンゴリラで、手が届く範囲の物は何でも食う。

意外な所ではバッタ。
広食性のバッタは、同じ種類の食べ物だけを与えていると
僅か1日で何でも(食べ物以外も!)食べ始める。
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