今日の読書

オリバー・サックス　偏頭痛百科　晶文社

作家＋大学教授＋神経科医という非常に珍しい経歴の持ち主であるサックス先生が、
神経学の中でもあまり取り上げられる事の無い｢偏頭痛｣を研究します。

文章そのものは激烈難解ではありませんが、
専門的な分野のお話なので１００％理解出来なかった。
出来なかったけれども中々面白い。

私は偏頭痛＝発作的に起こるちょっと重症の頭痛、と思ってましたが、
実際は様々な症状が前触れで起きたり併発したり。
そして肝心の頭痛が起きない事すらあるそうで。
ほんと無限とも言える症例がある。

・頭痛と共に顔が赤くなる。
・頭痛と共に視覚が変調する。
・性的絶頂を得た後に頭痛。
・大腸炎と皮膚病と偏頭痛がローテーションしつつ常時発症。
・頭痛の前に便秘が起こる。(事前に下剤を飲んだら頭痛は起きない)
・妊娠を恐れる女性に起きた偏頭痛。(ピルを投与したら頭痛は消えた)
・一定リズムの音の繰り返しが起きると頭痛が起きる(繰り返される音の高低は関係ない)
・激しい分泌活動を起こしたあと頭痛が治る。涙、唾液、尿など。
・激しい嘔吐を起こしたあと頭痛が治る。
　　　吐かないように手術をしたら、今度は激しいクシャミを起こしたあと頭痛が治るように…。

偏頭痛とはいったい何なんだろうか？
脳そのもの、あるいは脳を流れる電流の量や場所に問題があるんだろうか？
それは何らかのストレスが引き起こすのだろうか？

ちなみに偏頭痛患者には、特定の化学調味料を食べると症状が出るという人がいる。
いわゆる「中華料理症候群」の患者の一部は、偏頭痛患者でもあったのだ。
おおう。なるほどな。



・あ、みこすりの次回予告チェックするの忘れてた。