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溝口和洋
やり投げのアジア・日本記録保持者。
彼の理論は独特だった。

足の神経回路を発達させればより高度な動作が出来るに違いない、と考え
足だけで目玉焼きを焼こうとした事もある。

基本的に筋肉を鍛える事に特化したトレーニングを行ったが
その量はとてつもない。

重点的に練習する日は、ベンチプレスで100kgのウェイトを1000回挙げる。
ここまでで4時間以上。
そのままでは胸の筋肉だけを鍛える事になるため、
懸垂500回を追加して背筋とのバランスを取る。
この日の総練習時間は9時間。

一般学生が溝口と共にトレーニングしたが、
懸垂するだけの体力が残っておらず、
ジャンプして飛びつく「飛びつき懸垂」をやらせた。
…が、飛び付き掴む体力すら無くなったため、
低い鉄棒での「斜め懸垂」(斜め腕立て伏せ、みたいな)をやらせた。
…が、斜め懸垂するための握力すら無くなったため、
鉄棒と手をグルグル巻きにしてトレーニング続行させたら泣き出した。

ウェイトは1日2時間程度、というのが一般的なトレーニングだが
単純にその倍、さらにウェイト以外のトレーニングまで行うため
とんでもないハードワーク。
最盛期には12時間トレーニングしたと言う。

「ほんまは24時間やりたかったけど、さすがに無理やった」

「一回、ウェイトしてる時にぶあっと冷や汗出て倒れた事あったけど、
コーラ飲んで少し休んで、また練習再開じゃ」

彼が投げた87m60という記録。
これは当初87m68という計測結果だった。
当時の世界記録を2センチ超え、世界新になるはずだった
しかし再計測した結果は87m60。
再計測が安っぽいビニール製のメジャーで行われ、
メジャーを強引に引っ張って伸ばしつつ計測したのではないか…とも言われている。

それでは最後に、語録を紹介しておきましょう。
只者では無い事がよーく分かると思います。

「どうしたらそんなにやりが飛ぶんですか」
『簡単です。力だけで投げるんです』

「食事は?」
『ホカ弁と、ラーメンライスです』
(海外遠征中はほとんどハンバーガー)

(溝口の練習量を知った大学生が)
「私の大学4年間はいったい何だったんでしょうか」
『お前の4年間か、わしの2時間じゃ』

「疲労は…」
「疲労ってなんやねん」
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