これぞＢ級

知らないうちに日記に抜けがあって驚く。
私の家だけ時間経過が狂ってはいないか。

今日の映画

ディープクライシス　１９９７年　アメリカ

映画マニア界では「潜水艦モノにはずれ無し」と申しますが…
たぶん最下位はコレ。久々にときめきましたね。ダメっぷりに。

あらすじはこう。今回は思いっきりネタばれで書きます。
どーせＤＶＤ化もされていないんだし、誰も困らないでしょう。

バミューダ海域にあったゲートを偶然潜ってしまった原潜アラバマ号。
着いた先は２０７７年。しかし生存者であるディーキンズ艦長は原潜ごと現代に帰還。
未来世界に行ったと言い張る艦長は精神病院送りになってしまいますが、
その話に目を付けた科学者たちは艦長を拉致、
タイムワープの謎を解くべく、最新式に改装されたアラバマ号で再び未来へ…。

ここまで読めばちょっとワクワクするかもしれませんが、粗が目立ちすぎます。
まずどうやって未来→現在のワープを行ったのかが分からない。
(なぜか描写されていないので)
生存者がおそらく艦長一人なのに、原潜は動かせないでしょー。

新アラバマ号は未来世界に無事到着しますが悪の組織に捕まってしまいます。
未来世界ではなんと１２０歳のアメリカ大統領が悪の組織を作っていました。
レジスタンスと合流し、悪の組織に捕まった仲間を救出し、新アラバマ号も奪取、
現代に戻り、大統領になるはずの人物を殺す事に…。

どうでしょうか。
潜水艦モノかと思いきや、　潜水艦＋タイムパラドックス！
しかも低温技術で１２０歳を誇る悪のリーダーは、黒のローブをまとったシワだらけの老人。
これじゃまるっきりシスの暗黒卿です。
潜水艦＋タイムパラドックス＋スターウォーズ！
暗黒卿は人間と寸分違わぬクローンサイボーグ兵の開発にも成功しており、
未来世界のレジスタンスリーダーは、偶然にも艦長の孫。
これじゃまるっきりターミネーターです。
潜水艦＋タイムパラドックス＋スターウォーズ＋ターミネーター！！！

ストーリーの流れもトホホですが描写もトホホ。
まず悪の組織に捕まった新アラバマクルーですが、
ストーリー上特に何の意味も無く女性クルーが犯されます。
女性がトラウマを持つ事も無く、完全にサービスシーンです。
もちろん伏線にすらならないまま。

未来世界のシーンは室内、潜水艦内、コンビナート内、夜間遠景、倉庫街…。
妙に室内が多いんですが、これは未来世界が極度の温暖化(気温５０度)とゴミの腐敗による悪臭で
屋外に出る事が難しいため。
説得力がありますね！決して予算が無い訳ではありません！

「瞬間クローン技術によるサイボーグ」…という、
手作りなんだかインスタントなんだか分からない技術で作られた、サイボーグ兵も出てきます。
ターミネーターなら撃たれようが爆破されようが追いかけて来ますが、
こっちのサイボーグは拳銃で２発ほど撃たれたら白い泡を吹いて機能停止。弱い…。
(御丁寧に、破壊されるとカメラアイの赤い光が消える)

１２０歳の暗黒卿もかなりトンデモ。
彼がいる司令室は、暗黒卿が高温に耐えられないために氷が積んであります。なぜ氷。
レジスタンスは艦長の仲間を救うべく侵入しますが、そのついでに暗黒卿のいる司令室にまで侵入。
座っている暗黒卿本人の背後に爆薬をセット→爆破。
おいおいおい！気づけよ暗黒卿！