実際にあった新聞記事３

(時期不明・読者投稿欄)

卒時ながら申し上げ候。
私ども貧しき者にて日々の生業に苦しみ、もって人力車を引き渡世仕り候、
○○お雇いのヒリプと申す人の由、度々私共の車を雇い、
新橋ステイション・築地その外乗車せし参りし処、
毎時色々の難題申しつけ賃料払い申さず一度ならずも数度にも及び真に難渋いたし候。
(中略)新聞に御載せ頂ければありがたく存じ奉り候。

神田錦町人力渡世

おいおいヒリプ！金払えよ！
こんな投稿も掲載してるんですね。外国人の無法は多かったんでしょうか。
それにしても「神田錦町人力渡世」という名乗りはかっこいいな。

実際にあった新聞記事２

明治９　６月８日
この程より評判せし独乙文の新聞は「オスタチァチーセサイツング」という標題で、
東京にて本月３日が初刷り。

…ドイツ字の新聞が創刊したそうです。ところが…

明治９　７月２７日
かねて堂々たる論壇を築地に構えし「オスタンマチーセサイツング」新聞は、
余りに買い手が少なき故暫時停刊するとの事。お気の毒至極。

２ヶ月で廃刊！早いな！
しかも題名が微妙に違ってるし。
競合相手の新聞の創刊を伝える記事と言うのも珍しいけど、
その廃刊もちゃんと伝えているあたり、今とは違いますなぁ。

実際にあった新聞記事１

明治１０　２月１日

四谷で名高いお岩稲荷は淫シ邪教ゆえ、取払い命令を受けていたが
芸者役者の参拝多く賽銭もあり、元のように飾り立てていたので
伊右衛門殿の末裔・四谷左門町の平民、民谷弥平太さんは懲役３０日。

…末裔を罰して何の得があるんだろうか。
いや、末裔が見つかっただけでもすげーよな。
頑張れ弥平太。超頑張れ。

今日の読書５

講談社　日曜日に作るらくらくリレーメニュー７days　川上文代

初日に大量のベースメニューを作り、以下それを進化させて７日分の食事を作る。

例えばオニオンスープ編。
日曜日はオニオンスープ、以下
月曜日・オニオンスープを流用して親子丼
火曜日・オニオンスープを流用してロールキャベツ
水曜日・ロールキャベツ用に多めに用意したひき肉の残りを使って焼き餃子
木曜日・オニオンスープ＋餃子で餃子入りチゲ鍋
金曜日・餃子の餡＋チゲスープで麻婆豆腐
土曜日・麻婆豆腐を流用して麻婆春巻き

おおー！ゴーインマイクック！

でもビーフシチュー編では、
日曜日・ビーフシチュー、
月曜日・ビーフシチューを流用して煮込みハンバーグ
火曜日・ハンバーグ用に多めに用意したひき肉の残りを使って自家製ソーセージ

…えええ、それは逆に手間じゃないか？

今日の読書４

荒俣宏　開かずの間の冒険　平凡社

『狭間のところは幕末以来戸を開けた事がないから、江戸時代の空気が封じ込まれてるわけですな』


奇人怪人アラマタさんが、秘して開けられる事の無かった扉の向こうへ！！
コレ絶対本人ノリノリで取材してるよね！
上の引用部分なんか実に素晴らしいじゃないか。

開いた扉もただの扉ではありません。
北前船の船主の蔵、東京の質屋の蔵、
江戸川乱歩の土蔵書斎、熊楠の自室などなど。
聞いただけで『中に何が…』と考えてしまう。
特に後者２つは必見なんだが、それ以上に凄いのは鉄砲店の蔵！
ダイナマイトがみつしりなので場所は明かせず写真も撮れず、
周囲の土塀は高さ５ｍ、使った鉄条網１７００ｍ、蔵壁は厚さ３０cm、
接触センサー装備で常時警察が警護！侵入者の警報音は周囲数キロに響く！
こ、これは別の意味で絶対に見れない！