第二次痔大戦 その４

私は生来便秘持ちでして、真っ当な大学生だった頃から内痔核を持っていました。



この内痔核は、特に痛みがあるわけじゃないんですが
排便時には肛門の外に脱出する事がありました。



この脱出が起きると、排便後にお尻を締める筋肉…括約筋を脱力させながら
「えいっ」と指で押し込む事になります。
押し込むと１枚目の画像の状態に戻ります。
当然、指は腸液や便で汚れますけどね。

まぁそんな排便生活を数年やってたんです。
そしたら２年前に【痔ろう】が見つかった。

(つづく)

第二次痔大戦 その３

最後に【痔ろう】についてです。

下痢や便秘などの影響で分泌腺に雑菌が溜まり、徐々にトンネルを作るのです。
そうだなー、毛穴に雑菌が入って化膿する、というのが近いかもしれません。
トンネルがどのように延びるかは誰にも分かりません。
トンネルの最深部で雑菌が繁殖し、化膿する事もあります。
トンネルの最深部が表皮に近い位置まで延びると、
お尻の穴以外に常に膿が排出される穴のようなものが出来てしまいます。
化膿すれば発熱、痛み、腫れがあります。

トンネルの入り口(直腸側)を【一次口】、
トンネルの出口(表皮側)を【二次口】と言います。


では、図解してみましょう。



これが私のお尻です。




画面上が下界、画面下が体内。
便はこうやって出てるわけです。

(つづく)

第二次痔大戦 その２

次は【痔核】について。

…皆さんは「あ…トイレに行きたい」ってすぐ分かりますよね。
排便する前に、その便が硬いか柔らかいか…も分かりますよね。
オナラも普通に出ますよね。

便が溜まって来るとトイレに行きたくなる…。
液体に近い便ならしっかりガードし、オナラ(ガス)ならゆるめる…。
そういう管理を間違い無く出来るというのが人体のスゴイ所。
これは肛門の奥、直腸という部分のおかげ。

直腸には細い血管がたくさん通っていて、
そこを流れる血液によって直腸に加えられた圧力を精密にチェックしています。
そのおかげで便が一杯溜まったのか、その便の硬さはどうか、などを把握出来るのです。
ガスが溜まって圧力が増している…と判断した時は、少し肛門をゆるめてオナラとして出す事も出来ます。

この細い血管がたくさん集まった柔らかい組織が、
便秘などのせいで鬱血し腫れると【痔核】と呼ばれる状態になります。

一定ラインよりも体内側に出来れば【内痔核】。
一定ラインよりも体外側に出来れば【外痔核】。

一定ラインより内側に出来た場合は、痛覚が無いので痛みはありません。
しかし排便の時に引っ張り出されるカタチとなり肛門より外に痔核が出る事があります。
これを「内痔核の脱出」と呼びます。

(つづく)

第二次痔大戦 その１

便秘になりました。

それはそれは排便に時間のかかる、強大な便秘でした。
便秘大戦が終わったあと、痔が再発してしまった。これはイカン。
以前かかった病院の痔に詳しいお医者さんは、街で独立開業されたとの噂を聞いたので
街に降り、先生を訪ねる事に。
聞けば開業してまだ数ヶ月だそうで。

私の長く険しい痔との闘いが、今始まる。

…おっとその前に、痔についておさらいしておきましょう。
痔と一言で言っても、その症状は様々。

大きく分けると
・無理な排便などから起きる【裂肛】(裂け)
・鬱血などから起きる【痔核】(腫れ)
・雑菌侵入などから起きる【痔ろう】(アナ)

この３つになります。

【裂肛】については説明不要ですよね。
大きな便を排便したりすると、肛門に傷が付く。
結果、鮮やかな赤い血がそれなりの量出たりしてビックリする。
もちろん痛みもある。
痔といえばコレを想像されるのではないでしょうか。

(つづく)

お休み

治療に専念するためしばらくお休みを頂きます。
ニッキの復帰は週明けくらいから。多分。