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ソフトめん
正式名称は「ソフトスパゲッティ式麺」。
麺線14~16番、長さは25センチ程度。

麺線
「幅30ミリの生地から何本の麺を作れるか」という麺の太さの規格。
15番なら幅2ミリの麺となる。
(これは茹でる前の数字なので、茹でられた麺はもっと太くなる)
一般的にうどんは10~16番、中華そば・和そば・冷麦は17~22番。

戦後、援助物資である脱脂粉乳やパンなど洋食スタイルの給食がメインとなった。
これに対し麺を食べる機会の喪失に繋がると危惧した製麺業界が
一念発起して作り上げた麺がソフトめん。
求められた条件は…

・洋食メインの献立に適応する麺
・献立には牛乳が必須なので、汁気の多い麺メニューは控えたい
・国産全粒粉が余剰気味なので、それを使う

きつねうどんのような「ダシを張って食べる料理」ではなく、
スパゲッティのように「ソースをからめて食べる料理」に合う麺が求められた訳です。

完成は昭和33年。
ただ茹でるのではなく、
生麺を一度蒸してから冷やし、それから茹でる事で伸びにくい麺が完成した。
この麺が学校給食に登場したのは昭和40年・東京から。
44年には30都道府県で導入された。

断面が丸いソフトめんは粘度の無いスープを持ち上げないため汁の多い麺料理には合わず、
それを理解しないまま使用した学校からは苦情も来たとか。
昭和50年頃には「食べる時に袋を破って麺に素手で触れるのは非衛生的」という
トンデモ批判もあった。
(パンは素手で食べているのに!)
数々の危機を乗り越えて定着していったソフトめんだが、
昭和51年からの米飯給食導入により登場機会は徐々に減った。
ピーク時は700万食近く納入されていたソフトめんも、
平成に入ってからは100万食を切っている。

生産し始めた当初は全粒粉、昭和61年からはうどん用中力粉、
平成6年からは中力粉+準強力粉のブレンド、がメイン素材なので
食べた時期によってソフトめんの評価は変わる…らしい。

給食用の麺なので衛生管理は徹底している。

・ソフトめんは当日加工のみ(前日から作ってはいけない)
・包装した後に80度以上の蒸気を30分当てて殺菌する
・学校に納入した時点で60度以下になってはいけない

このため、一箇所の製麺所が多くの学校をカバーする場合、
納入用の保冷車の巡回ルートの確保に苦労するそうです。




ちなみに私は、学校給食でソフトめんって食べた事無いんですよね。
お暇な皆さんは「好きだった給食メニュー」なんか書けば1日分の日記ネタになりますぞ。
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