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ハァーイ!羽の楽園・ぷう。タンですよ!
今日は乙女チックに「髪飾り」の本ですよ!

日本のおしゃれ 髪飾り 池田重子コレクション アシェット婦人画報社

着物デザイナーにしてコーディネーターの池田さんの手持ちコレクション、
それも明治~昭和初期に作られた髪飾りだけを紹介する本。
残念ながら画像でお見せできないので楽園読者的には面白さ半減で申し訳ないんですが。

髪飾りという事は日本のファッション史とは切っても切れない間柄。
西洋化が徐々に進む中、様々な髪飾りが製作されていたようで。
例えば…

「当たり矢」 大正時代
ホワイトゴールド製の矢。矢羽の一部とヤジリにはオパール。
真珠を撃ち抜いた意匠。
分かりやすいデザインですが大正時代にはちょっとしたブームに。

「みかん玉」 明治時代
先端にトンボ玉などをくっつけただけのいわゆる玉かんざし。
着色されたオレンジの半透明ガラス球がひとつ。
皮を剥いた状態のミカンのごとく、房に分かれているかのような加工。

「瑠璃」 江戸時代
玉かんざし。こちらは濃い青色。
表面に凹凸加工がしてあって光が綺麗。
色ガラスが貴重だった江戸時代製。目立ったんでしょうな。

「薬指に指輪」 大正時代
べっこう製。黒と黄色のまだらが入った「ばらべっこう」で手をデザイン。
髪に挿すと髪をなで上げてくれているかのようなデザインに。
持ち主の池田さんはさらに薬指部分にラインストーンを配置。いい発想!

「エジプト」 大正時代
黒べっこう製。台座にはヒエログリフ、台座の上にはピラミッドとスフィンクスと
駱駝に乗った隊商が2人。彫刻仕上げ。
それにしても何ゆえエジプト、何ゆえスフィンクス。

「ダンス猫」
黒べっこう製。丸くくりぬかれた空間の中にお尻と尻尾を立てた猫。
魔女宅に出てきた「ホウキに乗ったキキ」の看板みたいな。

「ト音記号」
金属製? 中心部分のグルグル地点にはトパーズがドン、
終点部分には真珠がチョン。曲線部分の一部にオパールがちょいと。
ト音記号はデザインとしては分かりやすいよね。

「うちわホタル」
うちわのフレーム部分は金属、
うちわに張る紙の部分はフロストクォーツ(すりガラス状に白濁した半透明水晶)
チョンと乗ってるホタルは黒いオニキスで羽、赤い瑪瑙で頭。
こ、これは綺麗だ…。黒髪に合いましょうな。

いやいや非常に面白かった。
決してメインにはならない、でも目には入る場所だけに細かな細工が一杯。
でもすかし彫りのような細工が無くても、カタチや色合いだけでも素敵になるもんなんですねぇ。
これからは和装してる人の髪飾りに注目してしまいそうだ。
この本、あまねく女性の方必見ですぞ。お勧め!
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