オリンピックに行こう！ ３

開催２日前
出場選手はエリス市内から会場となるオリンピアへ移動を始めます。
その距離、６５キロ。長ぇ！

この頃、観戦者も続々とオリンピアに集合します。
ご存知の通り、オリンピック期間中は軍事活動が一切停止。
山賊・盗賊の類ですら鳴りを潜めていたそうです。

オリンピアの大きな問題の一つは水利の悪さ。
夏場は雨が珍しく、ほとんどの川は干上がっています。
お風呂を使えるのは出場選手と一部の貴賓だけ。
既婚女性は聖地に入れず、周辺で寝泊りする事になります。
面白いのは未婚女性ならさらに会場に接近出来たとか。

会場周囲には色んな屋台もあります。
土産物屋、ワイン屋、おつまみ屋、占い屋などなど。
ちょっと意外な事に風俗産業もガッチリあった。
当時は「イベント時の乱交は日常の愛情を強める」と考えられており、
既婚者であっても積極的に利用していたそうです。

非常に面白い事に、女性ごとに値段がつけられていたのではなく
体位ごとに値段が決められていた
一番安いのは後背位。やや高価なのが騎乗位。
最低価格は１オボロース＝６分の１ドラクマ相当。
当時の労働者の日給＝１ドラクマだったそうです。
…と言う事は…現在だと…日給１万円だとして…
後背位で１回Ｈ→１６００円！

…でも、お風呂は無いのよネ。

売春婦はオリンピックの５日間だけで１年分の稼ぎがある

さあ！　明日は開会です！

オリンピックに行こう！ ２

開催３０日前
ギリシャの各地方都市から選手が集まって来ます。
(あなたもその１人！)
まずは主催するエリス市で選手登録を行ったのち、現地トレーニングを開始。
この現地トレーニングは必須なクセに猛烈に厳しく脱落する者もいます。
１０人の公式スタッフが常にトレーニングをチェックしており、

レスリング中に相手の目を突いたり円盤投げの姿勢が「優雅でない」だけで杖で殴打された
私語しただけで出場資格取り消しになった

現在のようなスポーツ競技会ではなく、神様に奉納する祭りである証拠ですね。
なお、現地入りすると食事も全選手同じメニューとなります。
不正は許さない。

さて、では一体どんな現地トレーニングをやってるのかというと…
例えばレスリングの選手ですと、
筋骨隆々な男性が一ヶ月、連日連夜全裸の油まみれで組んずほぐれつ。

まあ、何と言うか、実に、その、目くるめく世界ですね。
当時は「若い男性は年長の男性が庇護するべきだ」という風潮がありましたが、
異性間の結婚は普通に行われていました。
男性同性愛的な社会ではあったけれど女性を蔑視しているわけではなく、
女性への性欲も当然あったんですね。
当たり前っちゃー当たり前ですが。

地方都市のひとつ、スパルタ市は当時としては珍しく
女性もトレーニングし兵士になろうという風潮がありました。
そこでは例によってトレーニングする女性が山ほど。もちろん全裸で。
しかも１０代が大半。
そっちが気になる人も多いでしょうが、軽く流しましょう。
さあ、明日はいよいよ聖地オリンピアに移動開始！

オリンピックに行こう！ １

今、私は北京五輪の開会式を見ながら書いてます。
マンパワー勝負だと中国は無敵だな。いやホント。

さて、ここをご覧の皆さんも、私ぷう。の力で
オリンピックにご招待致しましょう！
…ただし、古代のオリンピックですが！



現在行われているオリンピックは「近代オリンピック」。
クーベルタン男爵が提唱し、北京が２９回大会ですから、およそ１２０年の歴史。
それに対し紀元前に古代ギリシャで行われたのが「古代オリンピック」。
驚くなかれその歴史は１０００年以上！
今回のニッキはその１０００年分をまとめてますので
ちょっと辻褄が合わない部分もありますが何とぞご容赦を。
なお、青字は実際に古文書などで残っている文章。


開催２ヶ月前
さて、朝に目が覚めると何やらオモテが騒がしい様子。
どうやらエリス市からメッセンジャーが来たようです。
これがオリンピックをスタンバイせよ！の合図。
会場の聖地オリンピアはエリス市から数十キロ離れた所にあります。
エリス市はオリンピックの運営を任された都市なのです。
オリンピックに出れるのは、各地方都市で専門コーチに指導を受け、
９ヶ月キッカリのトレーニングを積んだものだけ。
もちろんアナタもその１人！

この頃、聖地オリンピアでは突貫工事中。
聖地オリンピアには競技会場となるスタジアムの他にも多くの建造物があり、
４年に１度、開催前にそれらをまとめて補修します。

補修作業の代金一覧
練習用トラックを整地　８１４ドル
スタジアムの入り口を修理　５６６ドル
温泉を掃除、囲いを設置してゴルゴンの蛇口をつける　３９６ドル

旅支度は出来ましたか？
それでは、エリス市に向けて…出発！

今日の映画

ポセイドン・アドベンチャー　１９７３年　アメリカ

「これ以上何をお望みです！？
　我々は自力でここまで来た！
　あなたの助けは借りなかった！！」

洋上で新年を祝う事になった巨大客船ポセイドン号。
しかし海底地震で発生した大津波で転覆。
１４００人の乗客は脱出できるか。

上下反転した船内のシーンは有名。
海洋パニック物の元祖で、１９７３年の作品ですから…今から３５年前！
３５年前といえば日本にセブンイレブンが出来た年。
ＣＧとか特撮よりも人物像をメインに作ってあるので
３５年前という時間を微塵も感じさせない。
主演は名優ジーン・ハックマン。これだけでもグッと来るんだが
もしあなたがこの映画を観る事があるなら、是非老婦人に注目してもらいたい。
ディカプリオの安っぽい恋愛なんかの１００倍は観る意味ありますよ。

１９７９年の「ポセイドンアドベンチャー２」
２００５年の「ポセイドン　史上最悪の大転覆」(ＴＶドラマ版)
２００６年の「ポセイドン」

…などなどのリメイクが出ていますがダントツで初代をお勧めします。

ホイきたー

…そんな時こそお役に立ちます羽の楽園。

コミケって何？

長時間並んだり、交通機関が満席だったりもしますが
自分の趣味に合った１冊が見つかるのは何事にも換えがたい喜び。
未体験のアナタも１度行ってみてはいかが？

…そして、コミケに行けぬ私に思いっきり土産話を聞かせて下さい。
待ってます。